盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意>
お盆の最中、蕎麦が食べたくなって橋本屋本店に行った。
橋本屋本店は創業400年を越える。
店構えも老舗の風格。
Sonny Clark Someone Nice like You
<音楽が流れます、音量に注意>
玄関は自動だが、中に入るにはもう一つ引き戸を開ける。
ガラス戸に江戸風鈴と南部鉄器の風鈴。
季節ごと飾り付けが変わる。
各テーブルの花は、来るたびに違う。
店の中はテーブル席と小上がり。
テーブルが一つ空いていた。
座って何を食べようかと思う。
これも楽しい。
一緒の人も迷いに迷って冷風麺。
「千葉さんは何にするの?」
その時、店の人がお盆を運んで行った。
ミニのカツ丼とざる蕎麦がのっていた。
美味しそうだ、即決定!
冷風麺。
向かいの人は、ひと口食べ、
「うん、美味しい、たっぷりのすりごまがいい!」
そうそう、橋本屋の冷風麺も人気なのだ。
ほどなくしてミニかつ丼とざる蕎麦のセット。
サラダまでついている。
何度も橋本屋に来ている。
でも、丼物と蕎麦のセットは初めて。
蕎麦は細目で、つゆを絡める。
たっぷりの海苔が蕎麦にまとわり、美味しい。
けっこう量がある。
カツ丼はミニといっても丼は持つとずっしり。
美味しいカツもたっぷり。
玉子もいい具合。
食べたい二つが一つのお盆にのってくるなんて
カツ丼と蕎麦の共演とは最高だ。
冷ややっこも美味しい。
しっかりとした豆腐だ。
食べ終わっていると、小上がりに天丼と蕎麦のセットが運ばれて行く。
顔を見合わせる2人。
実に美味しそう~
もうじき天丼、玉子丼などと温かいそばのセットもいいだろう。
行ったのはお盆の頃だったが、
家族連れ、シニアの2人や若い男性3人など色々。
老舗の味を求めてやって来る。
ひとりネクタイをした人も入ってきた。
お盆でも仕事を終え、夕飯を食べる人たちもいる。
人間模様を観察するのも興味深い。
最近、中央通りと本町の間にある岩手医大の附属病院が隣の町に移転。
今は、メディカルセンターとして日々の診療が中心で、
人の流れは大幅に減ったが、老舗は賑わっている。
ひと口で400年という時の流れはピンとこない。
でも、何となく丁髷姿の人たちが酒を飲み蕎麦を食べている。
そんな光景が浮かぶ店の雰囲気。
外へ出ると暗くなっていた
だんだん日も短くなってきた。
ちょっと淋しいお盆の夜。
時計は、6時45分。
岩山の展望台に急いだ。
16日、舟っこ流しの後の花火がある。
30分ほどだが、岩山から見てみた。
街の中に咲く花火。
派手さはないが、奇麗だ。
風がなく煙が漂う。
まるで宇宙の銀河の様な1枚が撮れた。
こうして、お盆も終わった。
盛岡市本町通一丁目
橋本屋本店
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