盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意してください。>
昨日から盛岡は夏祭り「さんさ踊り」が開幕。
夕方になると、俄かに街は落ち着きがなくなる。
思えばしばらくさんさ踊りに出ていない。
スタッフとして5年手伝い、
30歳ぐらいの時、一度だけ踊った。
忙しくて練習に参加できず、パレードの前日、
知り合いが太鼓を担いできてくれた。
1時間ほど踊りの手ほどきを受け、なんとか流れを覚えた。
当日、列に並ぶと、思っていたより踊り手間の前後左右が広い。
ポツンとひとりの感じで蒸し暑さを忘れた。
始まると、踊りのテンポが凄く速い。
昨日の太鼓はゆっくり叩いてくれたのだ。
ついていけない。
こんな時、185センチの長身は悲惨。
後で、沿道から見ていた人たちから言われた。
「目立ってたよ」
毎年、さんさ踊りの初日に思い出す。
先日、蕎麦を食べに「蕎麦喰い処 やまや」へ行った。
Shiny Stockings · Count Basie And His Orchestra
<音楽が流れます、音量に注意>
7時過ぎでも混んでいた。
何とか座れ、挽きぐるみとさらしな、季節天を頼んだ。
瑞々しい茄子!
揚げたてをつゆに沈める。
ひと口食べて直ぐ箸が伸びる。
食欲に火がつく。
さらしなは、色白の品のよい蕎麦でほどよいコシ。
出汁のきいたつゆ。
言うことなし。
挽きぐるみ。
蕎麦の風味を楽しむ。
このほか、やまやでは韃靼蕎麦も食べられる。
いつも三種のせいろを並べて食べていたが、近頃は二種で満足。
リーズナブルで美味しい。
行列ができるのは仕方がない。
宮沢賢治が盛岡での学生時代にやまやの裏手に下宿していた。
今でも井戸が残る。
やまやでは、宮沢賢治ゆかりの井戸の水が飲める。
今、BS日テレあなたに魅せるドラマ「宮沢賢治の食卓」が放映されている。
賢治さんの青春時代が食を取り込みながら描かれている。
明治から昭和初期まで生きた賢治さん。
やまやの創業は大正13年。
賢治さんも食べたのだろうか。
<次の写真は「盛岡食いしん爺のもりおかじまん」より。
撮影 松本 伸>
前に来た時に昔からの木の椅子を見つけた。
昔々、改装される前、今の様に行列ができる店ではなかった。
冬にはカレー蕎麦を食べたものだ。
障子で仕切られた小部屋で飲み食いし、〆に蕎麦。
これが美味しかった。
歳を重ねるにつれ想い出は多くなる。
懐かしむのもいいものだ。