盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意してください。>
今日は盛岡から花巻市へ。
助手席には消しゴムはんこ作家のはたけださん。
二人とも「茶寮かだん」さんにはお世話になっている。
ひゃっこ坂からではなく、
裏側の旧橋本家のあった方から小径を上った。
S. Myers - Cavatina (The Deer Hunter)
<音楽が出ます、音量に注意>
庭の紅葉が色づき始めていた。
南向きの緩い斜面に宮沢賢治の設計した花壇がある。
ほぼ原形を留めている。
旧橋本家別邸は、オーナーの一ノ倉さんが蘇らせた。
花壇に植える花は、
「賢治さんだったら何を植えるだろう」と思いながら選ぶそうだ。
玄関で一ノ倉さんご夫妻のお出迎え。
ちょうど席が空いたところだった。
すれ違いに帰る方が、
コースターに茶寮かだんの消しゴムハンコを押すところだった。
思い切って声をかけた。
「あの、このハンコの作家さんなんですよ」とはたけださんの方を見た。
二人は声をあげて喜んだ。
すると、「千葉さんですか?ブログを見て来ました!」
ほかの店のブログも見てくれていた。
嬉しいものだ。
今日は洋間に通された。
光と影、霜の模様の結霜硝子が季節の移ろいを映し出す。
数年前に来た賢治さんの妹クニさんが弾いていたオルガン。
ずっと前からここにあるようだ。
スペインのサクラダファミリアで知られる建築家のアントニ・ガウディが言った。
「強すぎず弱すぎもしない光が物体を美しく見せる。」
そんな言葉を思い出す。
どの角度から見ていても落ち着く、そして飽きない。
一ノ倉さんが「お見せしたい物が」と言う。
奥のギャラリーにベランダができていた。
庭からも上がれる。
別邸と違和感がない。
はたけださんが、
ここで消しゴムハンコのワークショップをやりたいと言い出した。
微笑んで頷く一ノ倉さん。
ギャラリーがまた賑わいそうだ。
洋間に戻り、彼女はシャインマスカットのシャーベット。
品のよいシャインマスカットの香りがこちらまで漂ってきた。
ひと口ごと笑みを浮かべていた。
私は、肌寒い日にピッタリのお汁粉。
自家製の小豆だったと思うが、ほどよい甘さで温まる~
数分で完食。
以前、花巻でイベントを開催。
花巻を歩いてはたけださんが作った作品が可愛らしい本になった。
1時間ほどゆっくりした。
今日は、茶寮かだんで秋を感じた日だった。
花巻市「茶寮かだん」