盛岡食いしん爺日記

<音楽が流れます、音量に注意してください。>

 

 

花巻市の大迫町のから盛岡への帰り、

次の予定の時間に余裕があった。

早池峰の麓に行こうと思った。

途中、早池峰ダムに寄った。

 

 

ダムには惹かれる。

人造湖でありながら、昔からあった湖に見えてくる。

 

 

遠く早池峰山が見えた。

麓までは近い。

また車に乗り込んだ。

 

 

 

Peace Piece · Bill Evans

<音楽が流れます、音量に注意>

 

 

ダムから登山口の一つである岳までは近い。

岳には古くからの宿坊が数軒あり、早池峰神社がある。

山岳信仰の地の雰囲気が漂う。

お詣りすることにした。

ブログの知り合いでで、よくパワースポットに行く人がいる。

以前、早池峰神社を載せるとコメントが来た。

津軽の岩木山神社とここを訪れてみたいと書いてあった。

若い頃は、何度か先の小田越えから登ったが、

神社には気がつかなかった。

そのことがきっかけで、初めて参拝したのは数年前のことだ。

 

杉木立の中を歩く。

 

 

神楽殿が見えてきた。

ユネスコの無形文化遺産に登録されている早池峰神楽は、

500年を越える歴史がある。

神楽を見に全国からファンが集まる。

ここが舞台なのだろう。

はっきりとした記録や資料は現存していないらしいが、

文禄4年(1595年)と記された獅子頭や、

長享2年(1488年)の神楽伝授書があるという。

 

 

 

 

早池峰神社は、岳妙泉寺が始まり。

正安2年(1300年)開設と伝えられ、

早池峰山信仰の歴史は古い。

大同2年(807)、藤原鎌足の子孫が、

山頂に祠を建立したのが始まりといわれ、

藩政時代には旧南部の庇護のもと社殿が建立された。

 

歩むほどに空気が変わる。

 

 

 

 

境内に見事な枝垂れカツラがある。

世界的にも例のないもので、大樹となったが一度、伐採。

後に切り株から新芽が出て各地に枝分けされたとある。

盛岡の「南部しだれ桂」の3本は国の天然記念物。

 

600年の歴史の中で、安倍貞任が立て籠もった伝説もある。

南部藩時代の隆盛などを経て明治期の廃仏毀釈により、

新山堂などを残し栄華は消えたが、

何か霊気に似たものを感じてしまう。

ふいにほら貝が鳴り、経の声も聞こえ出した。

 

 

階段を上ると山伏の装束の方がいた。

しばらくして場所をあけ、「どうぞ。」と言う。

思い切って話しかけてみた。

出羽三山を巡り、早池峰神社にもお詣りしに来たそうだ。

 

 

本殿の奥に「白龍社」がある。

ここも伝説の宿るパワースポット。

確かに何かを秘めているような空気感。

 

 

山伏と同行する方がいて話すことができた。

 

 

来月には大きな手術を受けるそうで、無事の成功祈願で回っていた。

その時まで忘れていたが、

自分の病気のことを思い出し、

その方とは比べ物にはならないが、来月入院することを話した。

 

 

 

 

山伏の方が私を見つめた。

そして言った「大丈夫、信念を持ちなさい。」

私は深く頭を下げ、改めて神社に手を合わせた。

 

 

ここには座敷わらしの伝説もあり、

参拝すると家までついてくることがあるとの言い伝えも。

毎年春には座敷わらしの祈願祭があるらしい。

奥にも小さな祠があった。

 

 

 

 

 

 

突然の雷鳴!

木立の隙間から見上げる空は鉛色。

急ぎ車に戻った。

駐車場でもその二人と会い、頭を下げた。

 

近くの早池峰山ロッヂ峰南荘の「お山カフェ アスチルベ」で休んでいこう。

 

 

久し振りのアスチルベ。

 

 

大きなガラス張りのカフェレストラン。

画面いっぱいに迫る緑の迫力。

 

 

早池峰山系の大自然の中にいる。

 

 

 

 

ヨーグルトチーズケーキとルイボスティー。

好きなヨーグルト風味。

なかなかいい感じの組合せ。

緑の中の美味しい時間。

 

 

 

 

 

 

少し雷鳴が止んだと思ったら、激しく降り出した雨。

突然、空から風神雷神様が現れ、

風と大粒の雨を大地に叩きつけているかのようだ。

話し声なんてかき消される。

 

すると飛び込んできた2人。

さっきの人たちだ。

「警報級の雨ですね。」とスマホで雨雲を見ていた。

小降りになるまで待つしかない。

「あの3回も会ったので名刺を渡していいですか?」

名刺を交換した。

そして、しばらくしたらここに来てみて下さいと言う。

すぐ「はい」と答えた。

 

 

しばらく席に戻っていた。

窓の下、谷間の小さな川から水の音が聞こえる。

一気に集まって飛沫をあげる。

 

 

ふと見た木の葉が天狗が持つうちわに似ている。

雨に濡れたヤツデという木だろうか?

実際には分からないが「天狗のうちわ」にしておこう。

 

 

十数分して小降りになってきた。

出口に向かった。

時間があれば、二人ともう少し話したい気もした。

少し話してドアに近づくと店の方が傘を持って来た。

丁寧に断って道路向かいに停めた車に走った。

玄関で傘を持ったまま店の人が見送ってくれた。

窓を開けて「また来ます!」

不思議な日になった。

 

 

 

お山カフェ アスチルベ

〒028-3201 岩手県花巻市大迫町内川目第1地割72

 

https://www.instagram.com/oyama.asutirube/?hl=ja

 

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