盛岡食いしん爺日記

<音楽が流れます、音量に注意してください。>

 

晴れの日、

岩山の展望台からの岩手山。

 

 

煙る街。

9月半ばにさしかかっても暑い。

 

 

 

 

モリコーネ「ガブリエルのオーボエ」 ボローニャ歌劇場フィルハーモニー

 

 

仕事を終えて事務所に戻り、珈琲を淹れる。

ふと思った。

今までどれだけの人と関わってきたのだろう。

ごろりと横になった。

記憶を辿ってみた。

父の手にひかれて牡丹雪の中を歩く冬の夜。

街灯に照らされ雪が舞う。

暖かいストーブの部屋。

ベッドに母が横たわり、

命を授かったばかりの隣の赤ん坊を見ていた。

 

幼稚園の帰り、畑と道を隔てる小さな水路。

ドジョウがいた。

しゃがんで見ていると、後ろから声がした。

「みちくさしちゃ駄目よ、早く帰んなさい」

同じ黄色い帽子を被った女の子が立っていた。

 

小学生になり、数人の仲間と中尊寺に行った。

通りかかった学生風の人たちに声をかけられ、

5人の仲間と一緒に写真を撮ってもらった。

今も古いアルバムに貼ってあるはず。

写真の彼らはどうしているのだろう。

 

2年生になって坂の上の中学校から転校が決まった。

父と職員室に挨拶に行き、クラスメートにも別れを告げた。

体育の時間で女子は教室にいなかった。

坂を下りていると、遠くから大きな声。

校庭の端に女子全員が並んで手を振ってくれた。

転校後、手紙を交わした人もいた。

みんな元気だろうか。

そのあたりまできて、立ち上がって冷めた珈琲を飲んだ。

中学の途中で生まれ育った街を離れた。

そこまででも百人を軽く越える顔が浮かんできた。

生まれてから何千人と話してきたのだろう。

ある人が話していた。

良い悪いも人は、人から影響を受けて育つ、それが人だと。

 

夕方、打合せを兼ねて夕飯。

夜になると、少し涼しくなった。

風を受けるうちに湧き上がる食欲。

カフェレストランハンバーグの「瑠奈」へ。

 

 

 

 

向かいに座った二人ともハンバーグは久し振りだと言う。

チーズハンバーグに小さな歓声を上げ食べ始めた。

 

 

つなぎのないハンバーグを覆うたっぷりのチーズ。

美味しいんだよなぁ~

 

 

鉄板にのり熱々のまま出てきた。

 

 

頷き合って食べる二人を見ていた。

ちょっとハンバーグにすればよかったかなと思った。

 

 

私は瑠奈のカツカレーを頼んだ。

カツは早池峰三元豚。

溢れそうなルーとカツの隙間からご飯。

ころもに包まれた甘い肉。

ルーもご飯も美味しい。

初めて食べたが、これは絶品カツカレー!

ひとり喜んでいると、二人そろって覗き込む。

「美味しそうですね~」

 

 

 

瑠奈のオーナーの田んぼでとれた米。

 

 

食べ終わって今日思ったことを少し話してみた。

生きてきて関わってきた人たちを時々思い出すのも大切だと頷き合った。

 

家に帰る途中、先輩に言われたことを思い出した。

「嫌な上司の下では働く気力がなくなる」と言うと、

「そういう時こそ、真剣に仕事と向き合うんだよ、誰かが見ているものだ」

既にこの世にいない人の言葉も心の中で確かに生きている。

 

 

 

盛岡市津志田二丁目

「カフェレストラン 瑠奈」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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