盛岡食いしん爺日記
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南部せんべい「炉何煎」を今年の5月にもブログに載せた。
するとある方からコメント。
「お店の奥方より、ありがとうを伝えて下さいと頼まれました。」
もう一人の方から、
「ブログ画面に載せていただきありがとうございました。」
ブログを見た方が来店しているという。
そして、是非来店して欲しいと話していると伝言の嬉しいコメントだった。
しかし、そうなると、かえって行きにくいのが盛岡食いしん爺。
昭和7年の創業の「炉何煎」。
Corcovado · Dany Crew Beat
7月の下旬、炉何煎の前を通りかかった。
「うきせんべい」が浮かび、駐車場に入った。
2020年、TBSテレビの「つぶれない店」で紹介された「炉何煎」。
関東を中心としたスーパーマーケットの成城石井でも
炉何煎の南部せんべいを各種扱っている。
店に入ってびっくり。
わざわざ丁寧な貼り紙。
「うきせんべい」がまだ残っている。
久し振りのせいもあって色々と買い込んだ。
会計しながら、うきせんべいをもう一袋買うことにした。
旦那さんが、説明してくれる。
もち米を使ったせんべいは中々ないそうだ。
焼き上げて引き延ばすのが難しいし、炭の熱で汗だくだという。
テレビでとり上げられた2020年は出荷が大変だった。
そして最近、ブログでも取り上げてもらった。
そんな話をしていると、
ふいに「お客さん、地元のひとじゃないね、関東?」
と言うので、地元ですと言いながら貼られた紙を指差した。
「え~!初めから言って下さいよ!」
中にいる奥さんを呼びに行こうとすると、奥さんの声。
「もうすぐ、受けとりに来るよ!」
急ぎの注文がある様だ。
そこで急いで店を出た。
家に帰ってゆっくりせんべいを味わった。
小麦の胚芽入りのせんべいは袋を開けると香る小麦。
サクサクとして味わい深い。
子どもの頃、よく南部せんべいがテーブルにのっていた。
老いも若きもパリパリ、サクサク。
大人になるまではピーナツせんべいが好きだったなあ~
年を重ねてごませんべいの美味しさを分かってきた。
好みも変わるものだ。
昔ほどではないが、青森県の南部、岩手では南部せんべい店を見かける。
時代とともに減ってきた。
今の子どもたちが食べているところを見た覚えがない。
学校給食のおやつにでも出して小学生にも知って欲しいもの。
こんなに美味しいのに。
いよいよ、「うきせんべい」。
こんがりの狐色。
ふわふわとして口の中で溶けてしまう。
ほのかな甘みが残る。
なんとも美味しい~
気をつけないと一袋食べてしまう。
2枚食べて後は明日の楽しみ。
昔は、よく母に叱られた。
「封を切ると全部食べてしまう~」
つい最近までは、昔のまま。(笑)
ようやく近頃になって少しは芽生えてきた自制の心。
「うきせんべい」を食べている思い出す母の顔。