盛岡食いしん爺日記
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盛岡では旧町名がほとんどなくなった。
アーケード街のホットライン肴町の南東の辺りは十三日町と呼ばれていた。
名前からして十三日に「市」がたったそうだ。
古い町並みに建つ百二十年以上経ったた建物をリノベーション。
そして「十三日(トミカ)」が2017年に誕生した。
1階に飲食店、2階はシェアオフィス。
小さなギャラリースペースも。
Baila Nova - Desafinado (Antônio Carlos Jobim & N. Mendonça)
その一つ1階の「エピスリーシトロン」。
肴町界隈に来た時は、寄りたくなる店の一つ。
ランチの時間をずらして来たり、
誰かと話したい時に誘ったり、
落ちつく場所。
Mさんは、バナナケーキと珈琲。
きっとフララフの豆を使っているのだろう。
こちらにまで届くいい香り。
私はシフォンケーキとレモンスカッシュ。
ミントの香り、輪切りのレモンがたっぷり。
爽やかで夏にピッタリ!
「レスカ」と呼んでいた時代は、もう遠い。
この頃聞いたことがない。
昨年、若い人に「レスカ」を知っているか聞いたことがある。
「あ~」と言ったのは50代。
昔、よく若い女性は喫茶店で頼んでいた。
夏のデートの飲み物だった気がする。
以前、関西ではアイスコーヒーを「レイ(冷)コ―」と呼んだ。
40代の頃、関西に出張で行った時、
喫茶店で聞いたが「レイコ」と聞こえた。
今の世代が新しい言葉を生み出すのは昔も同じ事。
こんな話はMさんにも通じた。
シフォンケーキも美味しい。
ほのかにレモン風味を感じたのはレスカのせいだろうか。
他愛のない話と美味しい時間のお陰で、話の本題も順調に進んだ。
レシートを持ってレジに向かった。
店のオーナーは、お菓子や総菜づくりも暑くて大変な様だが、元気そうだった。
旧盆も過ぎたのに朝晩涼しくならない。
今の時候の挨拶。
店の前で解散して駐車場へ向かった。
盛岡はリノベーションが似合う街だと思いながらの帰り道。
十三日
〒020-0878 岩手県盛岡市肴町10−10