盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意>
先日、盛岡を訪れた方がいた。
久し振りに来たという。
目的は二つ。
探している本があり、古本屋巡り。
もう一つは、ゆっくりランチとお茶したい。
清塚信也 - For Tomorrow
まずは、桜山にある古本屋さんへ。
「キリン書房」さん。
しかし、その人の探している本はなかった。
少し気分を変えて桜山界隈散策。
雨が似合う紫陽花。
色々な花が咲いていた。
忙しく花の蜜を求めて飛び回る蜂。
働き者だなあ~
次は、中津川に架かる擬宝珠のある上の橋へ。
橋の東の袂に古本屋がある。
東光書店へ。
ここも狭い通路を挟んで見慣れない古書がびっしり。
あの古本の歴史を感じる匂い。
なんか落ち着く。
店主の方に尋ねると見つかった。
その人は声をあげた。
すぐに買うと、丁寧にザックにしまった。
本を探しに来た人は、埼玉から花巻に地域おこし協力隊で来た人。
宮沢賢治を愛する人で卒業後も花巻で暮らし、賢治文庫を始めた。
古書店の店主さんと話すうち、
「あ~大迫で文庫を始めた人だね、テレビで見たよ」
その方も大迫出身だった。
二人は名刺交換。
彼女は忙しく、なかなか盛岡に来られないが、来た時は必ず寄る場所になるだろう。
その日も、あちこちで観光客と分かる人々が目立っていた。
「そろそろランチにしますか?」
「お腹、すきました~」
ニューヨークタイムズでとり上げられた店は混んでいる。
ゆっくり食べさせたいと思い、すぐ近くの「敲太楼(KOTARO)山荘」へ。
始めから、東光書店を見たら、ここに案内する予定だった。
観光に来た人達が知らない素敵な店。
窓から中津川と遠く岩手山が見える。
盛岡らしい光景が窓いっぱいに広がる。
入るとすぐ「素敵な所ですね~」。
水を持ってきたマスターも喜ぶ。
今日も清々しい笑顔で、こっちも気持ちいい。
水で乾杯。
まだ見つかった本の事で頭がいっぱいの様だ。
その人が作った花巻市のウエブサイト「まきまき花巻」のキャラクター。
たしか「まき坊」。
いつもザックに入れ、一緒に歩く。
「へぇ~ 可愛いですね!」
マスターもスマホを向けた。
料理の前にアイスコーヒーと私はホットコーヒーを頼んだ。
二人ともコーヒー好き。
窓から外を眺めているだけで、日常を忘れる。
地元の野菜が山盛りのサラダが出てきた。
「今日は、アイスプラントも手に入ったんです」とマスター。
緑の種類もたくさん。
そして、ハッシュドビーフ。
「綺麗だなあ~」とスプーンを静かに動かす姿を見ていると、こちらまで嬉しくなる。
牛肉の旨味、野菜も美味しい。
丁寧に調理され、訪れる人を楽しませる料理だなぁ~
河原の緑の中を歩くカップル。
「ニューヨークタイムズの行くべき場所の第2位の影響ですか?」
と聞かれたが、
確かに海外の人は見かけるが、日本人の方が圧倒的に多い。
きっと浅草や京都などは海外の人で大混雑しているだろう。
もともとコロナの前は盛岡を訪れる人も多かったが団体客は少なくなり、
二人連れなど少人数での観光が目立つ。
今までと形が違う気がする。
プリンが来た。
「わあ~でっかい!」と大喜び。
玉子の風味がいい感じで滑らか~
大きなスプーンが丁度いい。
二人ともペロリと平らげた。
うんうんと何度も頷き、
「盛岡に来てよかった~」といい笑顔で言う。
この街で、また来たくなる場所をどんどん案内したい。
さて、まだ時間はある、どこへ行こうかなぁ~
盛岡市中津川縁の「敲太楼(KOTARO)山荘」