盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意>
盛岡の街を流れる中津川。
この川に擬宝珠のある橋が二つ。
そのうちの上の橋。
Night Lights · Gerry Mulligan Sextet
盛岡は川のまち。
北上川、雫石川も流れ多くの橋がある。
その中で擬宝珠は、中津川に架かる上の橋と下の橋だけ。
昔は中の橋にもあったという。
中津川を東に渡ると続く古い町並み。
東の袂を川沿いにちょっと歩く。
見えてくる敲太楼(こたろう)山荘の看板。
一段ごとに浮ぶ景色とハッシュドビーフ。
階段を上りきり、ドアを開ける。
広い窓から川縁が一望。
遠く岩手山も。
窓際の席の中で、半分ほどに仕切られたテーブルがある。
まだ正午前、そこに座れた。
胸がす~っとしてくる。
次は店の中を見回す。
天井は山荘の雰囲気。
「いらっしゃい!お久し振りです~」
マスターの爽やかな笑顔は、敲太郎山荘にぴったり。
聞けば、早朝、姫神山に登ってきたという。
アクティブな方。
気持ちよかったそうだ。
話を聞きながら自分とは、
別の世界にいる人に見えて眩しかった。
その日のポタージュは、白かぶと新玉ねぎも少し。
冷製にしてもらった。
爽やかな甘みがいい。
美味しい。
喉も喜ぶ感じ。
ちょっとした飾りつけも店の雰囲気を創り出す。
久し振りのハッシュドビーフがきた。
美しい景色と綺麗で美味しい料理。
石川啄木が詠んだ故郷の山、
岩手山も見え、まさに言うことなし。
深いコクとは、このこと。
野菜たちも彩り豊かだ。
一つひとつ味わう。
食べ終わった頃、仕事でお世話になった先輩が来た。
久々の再会。
互いの近況話。
相変わらず柔らかい語り口。
元気そうだ。
近いうちに、前にいたスタッフも盛岡に来るそうだ。
敲太楼山荘は、人と人も繋ぎ笑顔が絶えない場所。
いつか朝に来てみたい。
眠気も飛んでしまう爽やかな朝になり、夜来ても帰ったらぐっすり眠れそう。
今日もいい一日になりそうだ。
盛岡市上ノ橋町1−2 2F
敲太楼山荘