盛岡食いしん爺日記
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老舗というのは、どういう店を言うのだろう。
少し調べてみたくなった。
「老舗」の意味としては、
長い間商売を続け、経験を重ね客から信用を得て続く店のようだ。
100年続くのを長寿企業、創業30年以上を老舗と言ったり、
3代にわたり100年を越える企業。
リサーチ会社などで色々な定義をしている。
因みに全国で100年を越える企業は3万3千社以上あるという。
大正、昭和、平成そして令和も既に5年になる。
現代の10年は江戸時代で考えれば、
何倍もの時の流れになるだろう。
今の時代で、30年も続くのは、大変なことだろう。
そんなことを考えながら、私にとって「老舗のそば屋 若園」に行った。
The Shadow Of Your Smile · Scott Hamilton
正午の少し前に暖簾を潜った。
既に2つのテーブルにお客さん。
まだ空いている。
何を食べようかとゆっくり思案。
その日、ご一緒した方は「冷とろろ」。
品の良い更科系で細いそば。
綺麗だなぁ~
やはり、そばにすればよかったかな・・・
その日のおまけのわらび。
西和賀の西わらびのように粘り気があり柔らかい。
美味しい。
待っていた天丼がきた。
置かれると同時に箸を割った。
サクサクの薄めのころも。
たれがいい具合。
そうそう、この味。
昔、残業前によく食べた。
元気をもらって仕事に集中したものだ。
思わずニコリとしてしまう。
この味噌汁も美味しい。
食べ終わり、そば湯を飲みながら辺りを見回すと、満席。
次々に注文が入る。
店の夫婦に挨拶。
一緒の人に資料を渡して店を後にした。
満足すると、散歩したくなった。
少し歩いて桜山神社の辺りまで行った。
霧のような雨が降り出した。
ここ2、3日、落ちつかない天気。
では、そろそろ午後の仕事場に戻ることにしよう。
私にとっての老舗は、若い頃から今も続く店で、
想い出の欠片が店の隅に隠れている。
そして勿論、美味しいこと。
そんなところにしておこう。
盛岡市若園町1-18
そば処 若園