盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意>
盛岡市「ホットライン肴町」の向かいから始まる路がある。
旧町名「葺出町」。
ニューヨークタイムスの行くべき場所、52選の第2位の盛岡。
わんこそばもとり上げられ、
大人気の創業明治40年の老舗「東家」。
店の前の人だかり。
私は、そこから少し先へ。
歩いて1分もかからないで「紅茶の店 しゅん」。
盛岡では紅茶の専門店は珍しい。
ほかに知っているのは、桜山の「ティーハウス リーベ」ぐらい。
Ma solitude · Georges Moustaki
今日は、ランチしに。
「しゅん」は、40年近い歴史がある紅茶の専門店。
「いらっしゃいませ」
「こんにちは、わがままカレーあります?」
微笑んで「はい」、続いて「お2階へどうぞ」
木の階段がいい。
この店でライブもあり、階段も席になる。
「そして生きる」の映画のロケでも使われた。
踊り場があり、右か、左か?と迷う。
右の方を見る。
テーブルは2席は空いていた。
結局、左の階段を上った。
通りの方だ。
窓近くのテーブルが空いていた。
近くの3人組の話声。
「ここに入ってみて、よかったね~」
聞きながら、心の中で呟く。
「まだまだ盛岡には魅力的な店がありますよ。」
自分が旅に出ても地元の人しか知らない素敵な店を知る術はない。
数年前、京都に行った時、たまたま暮らす人にカフェを教わった。
あれから、人だかりの少ない街を歩くことが好きになった。
しばらく来ない間に少し感じが違って見えた。
いや確かに見たことのない小物、配置も少し変わっていた。
ミルクティーに決めたが色々ある。
スパイシーなミルクティーを頼んだ。
メニューには、
スパイスの女王カルダモンを煮込み10数種のスパイスをトッピングします。
と書かれてあった。
しばらくしてきた。
テーブルに置かれると湯気にのるスパイシーな香り。
何というのだろう上品で貴品がある。
女王様と呼ばれるのが分かる。
口にしてまた香りを楽しむうちに整う心。
インドなどで古くから香辛料や胃の薬として使われてきた。
カルダモンには、殺菌効果、免疫の活性化、鼻にもいいらしい。
そして、ストレスを忘れ、心身が温まるミルクティー。
カレーにつくラッシーと野菜を細かく刻んだサラダ。
カルダモンで胃腸と心を整えたら「わがままカレー」。
とても美味しいココットとダージリンティーもセット。
わがままカレー。
食欲をそそるいい香り。
スパイシーなカレーはサフランライスとバッチリの組合せ。
意識してゆっくり食べる。
口の中に幸せが入ってくる~
仕上げはダージリン。
高地で栽培しているそうで、
収穫の時期によっても味、香りが変るらしい。
紅茶のシャンパンとも呼ばれるフルーティーな味。
コクがありながら爽やかだなあ~
今日は、たっぷり紅茶を楽しんだ。
ゆっくり立ち上がり階段を下りる。
広がるしゅんの世界。
先日のジャズのライブが聴きたかったなあ~
通りに出るとあちこちに、それと分かる観光客。
「この店も、いいですよ」と言いたくなる気持ちを抑えて仕事へ。
1985年開業の紅茶専門店
紅茶の店しゅん
〒020-0871 岩手県盛岡市中ノ橋通1丁目3−15