盛岡食いしん爺日記
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5月も13日になったというのに、
盛岡の朝は冷たい風。
でも陽が高くなると長袖シャツでいい。
青年は半袖姿。
修学旅行の生徒たちが盛岡にやって来た。
近頃、市内のあちこちで見かける。
楽しそうにまち歩き。
今日も数種類の制服を見かけた。
盛岡らしさが戻ってきた。
One Flight Down · Norah Jones
気がつけば1時半を過ぎていた。
一緒に仕事していた人が「ランチにしません?」
「新しく開店した中華そば屋に行ってみましょう」
丁度、近くで用事を済まし、
そこに車を停めたまま、数分歩くと見えてきた。
駐車場もあった。
店が近づくと、
「初めての店は、わくわくしますね~」と言う。
私は、店構えを見て美味しそうと直感した。
券売機の前で、一緒の人は悩まず「中華そば」。
私は少し考えてから「肉中華そば」。
店内は明るく、奥に長い。
カウンター数席と小さなテーブルが二つ。
カウンターに二人が座ると満席に。
意外なことに店主は女性。
茹で上がった麺をどんぶりに入れて丁寧に整える。
カウンターからチャーシューが見えた。
肉中華そばは正解だと確信した。
まず、中華そば。
一緒の人は、トッピングにメンマ。
レンゲでスープをすくい「美味しいなあ~」。
「コクがあって煮干し出汁が、好きな感じ」とこっちを見た。
メンマをどんぶりに半分入れ、残りをくれた。
箸で摘まむ。
やわらかく美味しい。
私はトッピングに玉ねぎ。
半分ほど肉中華そばに入れ隣にお返し。
肉中華そばは、麺をチャーシューが覆い隠す。
美味しそうだ。
はやる心を押さえてまずスープ。
いい感じ。
あまり煮干し出汁がききすぎるのは苦手だ。
子どもの頃、煮干しを無理やり食べさせられた小さなトラウマ。
このスープは丁度いい。
見た目よりあっさり。
チャーシューは綺麗で柔らかい。
豚肉の甘味を楽しむ。
気がつけば、3枚続けて食べていた。
海苔は風味もよく、厚みを感じる。
麺は太め。
硬くなく柔らか過ぎず、もちもち感もいい具合。
バランスのとれた美味しい中華そばだ。
麺をずず~と口に吸い込む。
ふと思った。
麺は噛むのか、それとも飲むのか。
隣を見ると、ずず~っと口に入れ、
2,3度、もぐもぐ。
似たようなものだ。
スープまで完食!
席が空くと次々に客が来る。
外のベンチで待つ人も。
12時頃は混んだようだ。
「特製中華そば」は既に完売だった。
店主が手の空いた隙間に聞いてみた。
「いつからですか?」
「4月17日からなんです。」
「そうですか、美味しかったです。」
「また、いらして下さい。」
二人揃って「来ると思います。」
長居は無用、店主の笑顔に送られて外へ。
すれ違いに客が入って行った。
新しく初めての店で「当たり」は嬉しい。
近くに花畑があった。
雑草も伸びているが、かえって自然な感じで綺麗だ。
一緒の人が話し出した。
先日、ある方の庭で満開の白いツツジを見たそうだ。
庭の手入れをしているお爺さんがいた。
「綺麗ですね」と声をかけた。
すると、「中学生や高校1年生の女子生徒のように清楚で清々しい花だよ。」
と笑いながら言ったそうだ。
実は自分もそう思ったが、心にとめおいた。
盛岡市梨木町5-41 「中華そば sato」
岩手高校から少し西のローソンのある交差点。
その交差点から梨木町側に見えます。