盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意>
<盛岡市上田の「むら八」>
Night and Day - Art Tatum Ben Webster
雨降り。
ときおり激しく。
久し振りの雨音。
車の窓からしばらく見ていた。
ゆっくりアクセルを踏んだ。
午後2時にむら八に頼んでいた弁当を受け取りに行く。
店に入り名前を言う。
すぐに袋を手渡された。
車まで持って行ってくれると言うので、丁寧にお断りした。
まだ店は忙しそうだ。
いつも客に細やかに気を使う。
それもいい距離感で。
注文しておいたのは、
「上ロースかつ弁当」と「生姜焼き弁当」。
事務所につくと仕事をしていたスタッフが立ち上がる。
待っていた人は、上ロースかつ弁当を開けて御機嫌だ。
ひと口食べて「まだ温かい、美味しい!」
これでまた頑張ってくれるだろう。
厳選されたロースをパクパク食べている。
サクサクの衣に包まれたきめ細かな肉質と
はじっこの脂の甘味。
見ている私の舌が覚えている。
始めはソースなしで食べ、
途中でむら八自家製のソースをかけた。
「美味しい~」と零れる笑み。
キャベツもついてくる。
野菜のための野菜で作られたドレッシングを出した。
ますます幸せそうな顔でキャベツを食べ始めた。
これは、花巻市農村青年クラブ(通称花巻4Hクラブ)の「どんまいプロジェクト」が作った。
「ファームプラス」に行った時、買ってきた。
地元の野菜、果物をたっぷり使っている。
私は、生姜焼き。
やわらかい~
自家製のタレがまた肉を引きたてる。
ご飯がどんどんなくなる。
噛むほどに滲んでくる甘味。
誰が生姜焼きを考えたのだろう。
焼き具合も言うことなし。
むら八のテイクアウトは選ぶのに時間がかかる。
トンカツの種類の多さは勿論、洋食もビーフシチューやハンバーグなども。
店に行っても迷うのに、チラシの裏表を何度も見てから電話。
頼んだ後、チラシを見ていると、あれもこれもと思ってしまう。
気になったのが、前日予約の必要な「しぐれ煮弁当」。
県産の豚肉と黒毛和牛のしぐれ煮の弁当。
ほどよく煮込まれたやわらかい豚肉と牛の旨味が浮かんでくる。
これは、一度食べてみたい。
食後は「酸っぱい林檎の専門店」のジュース。
スタッフはレベル「X」に挑戦。
気合を入れて仕事をしてもらおう。(笑)
スタッフが珈琲を淹れながら、
「岩手は食材の宝庫なんですね~」
地元の物を使ってドレッシングやジュースなどもある。
宮沢賢治の言った理想郷「イーハトーブ」の力強さを思った。
さて、仕事を始めよう~
むら八
〒020-0066 岩手県盛岡市上田3丁目17−60