盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意>
I'm Waiting For You · Dave Koz
北国の街、盛岡にも春の兆し。
北上川に架かる旭橋から望む春霞の岩手山。
仕事を兼ねて街を歩いた。
材木町はマンションなどが建ち並ぶ。
それを支えるのは江戸時代からの石組。
藩政時代からのまちには大きな商家が並んでいた。
当時、各家々が独自に石組を造った。
今も現役だ。
春になれば、護岸の遊歩道に花も咲く。
4月から毎週土曜日に開かれる「よ市」で材木町は賑わう。
野菜や果物のほかに、地ビール、ワイン、珈琲まで並ぶ。
開運橋からの眺め。
ちょっとした都会に見える。
盛岡城址の前を通った。
春色の空を見た。
4月には桜の花が咲く。
秋には紅葉が色づく。
繁華街の大通り。
あちこち巡って仕事も片付いた。
まだまだ陽が落ちると風は冷たい。
温かい食べ物が欲しくなる。
ぽっと頭に浮かんだ「代一元」の温麺。
早速、向かった。
変わらず、お母さんも娘さんも元気だった。
まずはキムチから。
辛みの中から滲んでくる甘味。
ひと口食べると、やめられない~
次はレバーにカルビ。
シイタケと玉ねぎの盛合わせ。
焼き目がつくといい匂い。
キムチを食べては、肉、タマネギ、シイタケ。
カルビは軽い歯ごたえに続いて口の中に溢れる肉汁。
ご飯が欲しくなる味。
美味しい~
いよいよ今日の目的、「温麺」。
湯気にのって、ごまやスパイスの香り。
たっぷりの野菜。
じっくり煮込んだテールスープ。
深い味わいがたまらない。
美味しい~
極細麺にスープがよく絡む。
この麺は、乾麺だそうだ。
あちこち探して取り寄せている。
細くてプリッとして美味しい。
昔、盛岡冷麺として人気が出る前、
代一元では温麺が人気だったと聞いた。
独自の味を続けている店だ。
冷麺も銀色の器で登場する。
麺のコシは半端ない。
温麺、冷麺ともに飲み干してしまうスープ。
コロナが始まってから予約制にしている代一元。
予約の店は苦手だが、電話して少し話すのも楽しい。
だから苦にならない。
美味しく満足したと伝え家路についた。
明日は3月11日、もう12年。
あの年の3月は寒かった。
代一元
盛岡市八幡町7-23