盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意>
「盛岡城址のすぐ近くの中華料理の城華」
Bach - Cello Suite no. 1 in G major BWV 1007 - Swarts | Netherlands Bach Society
県外から訪ねて来た人と食事をした。
コロナ騒動が始まり、遠くの人としばらく会えなかった。
ようやく顔を合わせて話ができた。
13日からはマスクも本人任せのようだ。
「なにか美味しい物を食べたい」と言う。
「何系がいいですか?」
「中華がいいです」とはっきり。
案内する側としては、その方が決めやすい。
ライトアップされた城跡の石垣。
「あら、まだ下に雪が残って寒々としてる」
この近くの「城華」に案内した。
「美味しい物で温まりましょう。」
城跡が見える窓のある席にした。
城華は、ハーフサイズのメニューが充実。
色々な味を楽しめる。
その人は、メニューを開いていったりきたり。
「迷います~」
じっくり選んでくださいと言った。
始まりは「酢豚のハーフサイズ」から。
中華料理の定番から。
甘酢の餡が肉や野菜を包む。
美味しい。
次は、その日のおすすめメニューから。
「フカヒレの姿煮(小)」
小ぶりのフカヒレですが是非一度美賞味くださいと書いてあった。
小ぶりながら、なんと艶々とした飴色と青梗菜の緑。
見た目も綺麗な城華の料理。
さてさて、初めてフカヒレを食べたのはいつ頃だったろう?
確か場所は横浜の中華街。
フカヒレの姿だけが頭にあり、周りの記憶がない。
こんなに中華料理店がひしめき、皆は、どうやって店を選ぶのだろうと思った。
あの時は、二十歳ぐらい。
その後、何度か食べたが、ここ二十数年は食べていない。
自分の取り皿に少なめにして後は皿ごと前に出した。
「いいんですか?」と言いながら、
すでに箸とスプーンを握っていた。
口の中でバラバラになって消えていった。
後味が素晴らしい。
やっぱりフカヒレだなあ~
「銀河のしずくの海鮮粥」
イカ、エビとホタテが入っていた。
何か甘い香り。
八角なのだろうか?
銀河のしずくが一つひとつ輝く。
優しい味。
嬉しそうにこっちを見た。
二杯目は薬味をっぷりと入れてみた。
また違う味わいで美味しい。
昨年、ある法事で、隣県から来た親戚が、
「そろそろ車で来るのは最後だろう」と話していた。
免許を返納する前に盛岡にも行きたいと言う。
昔、中華が大好きだった人だ。
ここの中華ならお年寄りにも喜んでもらえそうだ。
盛岡に来たらここにしよう。
「岩手県産、牛すじの煮込み(中国風)」
ご飯が欲しくなり頼んだ。
銀河のしずくと牛肉はいい相性。
どちらも岩手産。
自家製のいい食感のザーサイも箸休めにいい感じ。
爽やかな味がした。
「ここに来てよかった~、私がご馳走します」
と言うので、割り勘にしようと強く言った。
ひとり二千数百円とリーズナブルな価格にも驚いていた。
外に出て解散。
今日は、盛岡に泊まるそうだ。
なんとなく、ちょっと遠回りして帰りたくなった夜。
城華
〒020-0024 岩手県盛岡市菜園1丁目4−1