<音楽が流れます、音量に注意>
「盛岡食いしん爺日記」
食いしん坊がそのまま年をとり、
爺となって盛岡界隈を旺盛な食欲で食べ歩き。
<柳家、フェザン店 盛岡ターミナルビル南館 めんこい横丁内>
Moanin' Art Blakey and the Jazz Messengers Lee Morgan, Benny Golson, Bobby Timmons and Jymie M
盛岡の街を出て雫石町のありね山荘へ。
いよいよ街も積もったけれど、山懐は深い。
森の静けさ。
カモシカやキツネたちはどうしているのだろう。
除雪した山に降り積もる。
まるで人を拒む山脈のようだ。
丘の上に見えてきた「ありね山荘」。
温泉の湯気が浮かんでくる。
樹々が葉を落とすとヤドリギがくっきり。
車の温度計はマイナス7度。
時間は夕方の4時40分。
車を降りて玄関に向かう。
足元がキュッ、キュッと鳴く。
北国の人しか知らない感覚。
身体を洗い、湯船に半身浴。
しばらくして全身浸かる。
温まったら足だけお湯に入れ座る。
昨年、湯あたりして倒れてから注意している。
体の緊張がほぐれて上がる。
温泉に入りたいと思い立ってから、1時間もあればいい。
私にとって温泉は暮らしの一部。
盛岡を起点に雫石、八幡平、葛巻などへ出かけても、そう遠くない。
さて、街に戻って来ると腹ペコ。
盛岡駅の地下へ。
南館の「めんこい横丁」と言うらしい。
この名前を知らなかった~
ただ、駅の地下と呼んでいた。
ここには盛岡冷麵、じゃじゃ麺もある。
柳家へ。
久し振りに食べたい味噌ラーメン。
「はやぶさ」「こまち」とかの名前がメニューに並ぶ。
「あれ?」普通に味噌ラーメンが食べたい。
店のスタッフに聞いてみた。
「あの、味噌ラーメンを食べたいんですが・・・」
「はい、中華そば、担々麺もありますが、後は全部味噌ラーメンですよ」
「その、普通の味噌ラーメンというか・・・」
「あぁ、それなら『はやぶさ』、『やまびこ』とかですね」
「ありがとうございます。」
まるで初めての観光客みたいだ。
やまびこを選んだ。
おぼろげな記憶では初めて「柳家」に入ったのが大通りさわや書店の3階。
親方の「いらっしゃい~」と大きな声。
鉄鍋に入った味噌ラーメン。
シャキシャキのもやし、もちっとした麺。
それからしょっちゅう食べに行った。
色々なメニューが増え、キムチ納豆ラーメンが大人気に。
それでも私は、味噌ラーメン一筋だった。
今では総本店のほかに数店舗あり、小麦までも栽培している。
各店、それぞれの独自のメニューがある。
相変わらずシャキシャキのもやし。
今や押しも押されぬ盛岡を代表するラーメン店の一つ。
柳家の味も久し振りだったが、駅の地下道も新鮮に映る。
しばらく新幹線に乗っていないので、駅に来ることが少なくなった。
味噌ラーメンで体が温まった。
冷たい風もなんのその。
今度、キムチ納豆ラーメンを食べてみようかな。
なんて思った帰り道。
盛岡市盛岡駅前通1-44
盛岡ターミナルビル南館 めんこい横丁