Eddie Higgins - You Don't Know What Love Is
<音楽が流れます、音量に注意>
先日、空が高く快晴。
パソコンを閉じて出かけたくなる誘惑。
車のキーをポケットに入れた。
初めて訪れた八幡平市のサラダファームヴィレッジ。
その中に「トムテの森」という気になる名前。
行ってみた。
木の玩具は、精巧に出来ていて全てが紐で繋がり動いていた。
北欧の伝承に出てくる妖精の「トムテ」。
赤い帽子に灰色の顎髭、指は4本だという。
農家の納屋、貯蔵庫などに住みつき、夜になると秘かに仕事をするらしい。
家畜などの世話が主な仕事。
妖精トムテは農家の守護神で住みついた家は幸せになり、
大切に扱われないと、家を出て行く。
悪戯をしたりすると仕返しをする。
フィンランドではトントゥ(tonttu)と呼ばれる様だが、
確か雫石町の辺りだったと思う、
トンツーの森と書いた案内板を見た頼りない記憶。
はっきりと思い出せない。
じっと見ていたら、
自分のどこかに残っていた童心が蘇る。
北国の心地良い日々は短い。
外で楽しむ。
羽の折れた赤とんぼ。
陽射しを受けて残り少ない命。
しばらくして音も無く飛んで行った。
羽が欠けているとは思えなかった。
どこへ行ったのだろう。
日毎、暮らしながら人の一生もあっという間に過ぎてゆく。
私の羽だって、あちこち傷み始めている。
一抹の寂寥は珈琲と抹茶が香るケーキで消えていく。
林の中で緑と光のシャワーを浴びる。
明日は何をしようか、なんて思ったり。
トムテの森を後にした。
しばらく走っていると猫がいた。
舗道と草むらを行ったり来たり。
実は猫たちはトムテの存在を知っている、そんな気がした。(笑)
冬が来る前に、あちこち出かけてみよう。
家に帰ったらスケジュールを調整しよう。
まてよ、去年、一昨年も同じ様な事を思った気がする。
サラダファームヴィレッジ
〒028-7113 岩手県八幡平市平笠2-6-333