【小野リサ】Sá Marina
<音楽が出ます。音量に注意>
夏!
北国の街も暑い。
立葵もてっぺんまで花が咲く。
今年は、安定しない北国の空。
凄味のある積乱雲、雨の降り方も乱暴。
「入道雲と夕立、風鈴」というイメージとは違う。
雨上がりの路地を歩いていたら、
フェンスにポツンと朝顔一輪。
ある庭の日陰の紫陽花を見つけた。
傾きかけた陽射しが優しかった。
少し暗くなってから、
老舗そば屋「直利庵」へ。
直利庵にはたくさんの思い出がある。
この店でブログで繋がった信州の方のお嬢さんが、
アルバイトしていた。
時々、会ってはひと言ふた言。
4年が過ぎて郷里へ。
少し大人になってお母さんの下へ帰った。
十数年前のこと。
その年の夏も暑い日が続いていた。
ランチにざる蕎麦を食べにやって来た。
何人か並んで席が開くのを待っていた。
前の背の高いお爺さんが振り返る。
何度か振り返り、目の前に来て、
「S先生も、ここに来るんですね」と言う。
「あの、S先生ではないです」と答えると瞬きもせずじっと見る。
数秒の事だろうが、長く感じた。
「あっ、失礼しました!人違いです!」
しばらくして、相席で案内されのが、そのお爺さんの向かい。
「背格好から似てますし、特に笑顔がそっくりです。」
薄気味悪いほど似ていると話していた。
一度、会ってみたら互いに驚くだろうと笑っていた。
さて、その日の目的は夏限定の野菜そば。
瑞々しい野菜がたっぷり。
毎年のことだが、ベストショットが撮れない。
ならば、と三方向から。
まずは綺麗なオレンジのニンジンから。
次は、ふわふわの鰹節をメインに。
緑際立つピーマン。
そして、もう一つ。
下に隠れ、そばとの間に潜んでいる玉ねぎ。
実は、主役の一つ。
甘い玉ねぎが、
夏らしいつゆを吸い込んでみんなを纏める。
老舗のそばつゆをベースにし、ちょっと中華風のタレ。
シャキシャキとした野菜達、鰹節がさらに旨味を増す。
いつも、つゆを残さない。(笑)
このそばのファンも多い。
直利庵の夏を味わった。
美味しかった~
もう2,3度は、食べに来るだろう。
直利庵(ちょくりあん)
〒020-0871 岩手県盛岡市中ノ橋通1-12-13