Astor Piazzolla: Libertango, Oblivion… | Classical & Orchestral Tribute
<音楽が流れます、音量に注意>
青森県の南部町、きたむら茶屋の帰り、
道路向かいの「Galleryたなか1890」に寄った。
ちょうど「硝子と漆」の展示中。
このギャラリーは前に来た時も気になっていた。
樹々に囲まれ鬱蒼とした広い庭。
塀と建物の間を進むと花が散り落ちていた。
そのままにしているのも粋だ。
玄関が近くなるにつれ、踊りだす心。
立ち止まった。
苔の花だろうか、別の世界の入口に見えた。
近づくと周りの音が消えた。
中は期待どおりの洒落た空間。
梁をから伝わってくる家の歴史。
ここで使われているかの様に並べられた硝子や漆器の数々。
硝子は「星耕硝子 伊藤 嘉輝」さんで、
漆器は「LANDPROTECT 島守 宏和」さん。
(18日月曜日まで)
蒸し暑さを忘れて、作品と建物、庭を見て歩いた。
呼吸がゆっくりになった。
もっと楽しみたかったが、まだ予定がある。
オーナーや作家さんに挨拶してギャラリーを後に。
南部町から三戸へ。
ある方から「三戸のせんべいはサクサクして美味しい」と聞いていた。
紹介していただいた店は見当たらなかった。
ほかにもせんべい店の看板があり、車を停めた。
急いで中に入る。
焼けたばかりのせんべいの匂い。
せんべいを焼くおばあさんとタネを作る若い女性。
あうんの呼吸で。回転する機械から次々と焼き上がる。
空いた所に小さな餅の様なタネを入れる。
繰り返される無駄のない動き。
紅いレンガに囲われた機械を使い手作りのせんべい。
見ていると、せんべいを焼く機械からの熱が顔に。
手を止めずおばあちゃんが言う。
「昔ながらの手づくりなんですよ」
店先に薄焼きと固焼きに耳が並ぶ。
もっと話を聞きたかったが、予定より遅れている。
急いで買い込んだ。
途中、うす焼きせんべいを食べてみた。
サクサクで歯触りがよく素朴な味。
2枚3枚と続けてしまう。
「ミミは、柔らかなんです」と言っていたが、もちもちだ。
初めての味だ。
きっと皆が喜ぶにお土産になる。
さて、一戸へ向かおう。