David Foster - Flight Of The Snowbirds
<音楽が流れます、音量に注意>
今年始めて見る夏空。
子どもの頃はワクワクした。
青春時代、海を見たくなった。
今は、目を細めてエアコンの掃除をしなくては、と思ったり。
官庁街の栃の木も花が咲いた。
緑は、街を覆い隠してしまいそうだ。
夕暮れ時の「愛染横丁」。
正面に老舗そば屋の「東家」。
短い路地にイタリアンやカフェもある。
西寄りに北田屋。
サラリーマン時代、週に3度来た事も。
夏は、「冷やしたぬき」の大盛りか、もりそば2枚。
昼に行って、また残業前にカツ丼を食べに来た日もあったなあ~
ランチや残業前の丼物は、仕事の一部の様な感覚。
深夜に帰って、また家でも食べた。
早く終わると体育館へ。
週末は試合。
体育館を走り回った。
昔から欠かさず花が飾られていた。
あの頃は気がつかなかった。
今は楽しみの一つ。
たいていは食べ終わる頃に忘れてしまうが、
奥さんから花の名を教えてもらう。
その夜、一緒の人はカツ丼。
しっかり煮た卵が好きな人。
蓋を開け、「わぁ~」と箸を割る。
ご飯に敷かれたタマネギ。
その上に横たわるカツを卵が包む。
あの頃だったら、冷たぬきとカツ丼の両方をいけた。
北田屋を営むご夫婦は、山好き。
山野草の写真があちこちに飾られている。
今、自分も野の花の写真を撮る。
お~来た来た!
冷やしたぬきの大。
昭和53年から、始まったメニュー。
海苔の風味とサクサクの揚げ玉。
しだいに溶けだして汁を柔らかい甘みに変える。
それをわさびが引き締め、優しい味のそばに絡む。
箸休めにキュウリが、またいい。
暑い日には食欲をそそる。
間もなく、大盛りは汁も残さず消えた。
仕上げは、とろみの強いそば湯。
おそらく一番食べに来ているそば屋。
これからも優しく飽きないそばを食べに来るだろう。
ご夫婦との話も楽しみの一つ。
外に出ると猫が何かに耳を立てていた。
今夜は何処に出かけるのだろう。
さて、家でゆっくりしよう。
あの頃は、夜行性だったなあ~
中ノ橋通1丁目-3-25
北田屋