Eddie Higgins Trio Amor
<音楽が流れます、音量に注意>
10時頃、ちょっと胃が騒ぐ。
朝起きてトマトジュースとバナナ1本と珈琲を2杯。
物足りない。
パソコンのそばに昨日、コンビニで買ったビスケット。
小さな袋を開けた。
1枚が2枚、はては一度に3枚を口に放り込む。
ふと、手が止まる。
「いい加減にしなさい」
蘇る母の顔。
小学生向けの雑誌を片手に空いた手でお菓子を摘まむ。
食べ始めると無くなるまで止まらない。
「際限がない」、「自制心が欠けている」と叱られた。
少し早いがランチに行こう。
今日は八幡町の和食屋「ふくしま」のばらちらしにしよう。
11時半には到着。
ビルの1階の奥にある「ふくしま」。
ちょっとした隠れ家の雰囲気。
昼前で一番乗り。
カウンター席に座り、メニューを見た。
「おう~」
なんと、週替わりのランチは「ミニばらちらしと山菜素麵」。
これで850円。
得した気分。
ホヤもモズクにのっていた。
まず、小皿の醤油にわさびを溶かし、少し丼にかけた。
「あれ、これは?」
大将をの顔を見た。
「カラスミです」とニコリ。
久々だ。
日本三大珍味の一つがのるとは贅沢なランチ。
江戸時代から長崎の「カラスミ」、越前の「塩ウニ」と三河の「コノワタ」。
当時から貴重な品で、御所や将軍家への献上品だったらしい。
日本食にしては珍しく濃厚で、チーズの様な味のカラスミ。
岩手では大槌の鼻曲がり鮭の荒巻、片栗粉なども献上されたらしい。
昔は献上品、今はランチで食べられる。
獲れた食材を余すところなく使い、保存がきくように仕上げる。
日本人の知恵に感謝しつつ、にんまり。
山菜素麺も涼し気でいい。
もともと好きな素麺。
千円出してお釣り150円を受け取りながら大将に言った。
「今日は、ばらちらしを目指して来たんです。」
「それは、よかったです」と微笑む。
店を出ると、通路でお客さんとすれ違った。
そろそろお昼時。
少し食後の散歩。
近くの駐車場の車の下。
強くなってきた陽射しを避けて一匹の猫が休憩中。
邪魔しない様にパチリ。
家に帰ると食べかけだと思っていたビスケットの袋は、
見事に空っぽだった・・・
和食屋ふくしま
〒020-0872 岩手県盛岡市八幡町5−12−1F