Dear Old Stockholm · Eddie Higgins Trio
<音楽が流れます、音量に注意>
いつの頃から来ていたのだろう?
今まで「ひまわり」で、色んな人と打合せしてきた。
資料を広げたり、数人の時は奥の席の広いテーブル。
夜は、ホットサンドを食べながらメモをとったものだ。
今日はランチしながら軽い打合わせ。
私は迷わずピリ辛のトマトのスープスパゲッティ。
見ると直ぐに口の中が潤う。
細いパスタに絡むトマトソース。
美味しい。
特にも冬は指先まで温まる。
打合せの相手はホットサンド。
食べながら、5月と6月にかけてのスケジュールは整った。
すると「スイーツも食べていいですか?」ときた。
軽めに食べ、ひまわりのスイーツをいただく作戦らしい。
久し振りにほっとする時間。
あんみつを嬉しそうに食べ始めた。
フルーツ盛りだくさん。
「あ~ なんか懐かしい、これぞあんみつ!」とこっちを見た。
ゆっくり珈琲を飲み、軽い雑談。
しばらくして、そろそろ帰る事に。
立ち上がった。
その時、目に止まった椅子の模様。
背あてと座板の全てにデザインされていた。
ビジネスモードでばかり来ていた十数年。
ふとした事がきっかけで、当たり前の空間が別の世界に見えてくる。
あちこちの椅子を見た。
色々なデザイン。
会計しながら、奥さんに聞いた。
「椅子の模様に、ようやく気がつきました」
笑っていた。
「ところで、ここは何年になります?」
かれこれ50年と聞いて、また驚いた。
清々しい春の空の下、改めてひまわりを外から見た。
当たり前になっている事ほどよく見る事が大切だと思った。
ひまわりのある街を眺めた。
この先に人気の福田パンの本店もある。
しばらく食べていない。
今度、並んでみようかな?
近くには「啄木新婚の家」もある。
中に入った事があるような、ないような。
今度、ゆっくり見学してみよう。
「灯台下暗し」とか上手いことを言うもの。
いつもの街が少し新鮮に見えてきた。