HAUSER - Lascia Ch'io Pianga
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先日は、花巻の街を駅から歩いた。
そんなに距離ではないが、じっくりゆっくり、立ち止まりながら。
やぶや総本店でランチの後、「茶寮かだん」へ。
ここは旧橋本家別邸だった。
数年前まで草木が塀をこえるほどに茂っていた。
今のオーナーの一ノ倉さんが私財を投じて再生。
見事に生き返った。
当時の贅を尽くした建物は各部屋の窓や珊ばかりではなく、
細部まで手間がかけられている。
そして、宮沢賢治の設計した花壇がほぼそのままの形で現存する。
ほかには聞いたことがない。
まち歩きの終着点は茶寮かだん。
賢治は、縁側に腰を下ろしお茶を飲んでいたらしい。
スタッフが山高帽を持ってきた。
みんなで賢治の心を覗きたかった。
今見ても模様がお洒落だ。
時代を越えても心惹かれる賢治の童話の様に
色合いも、デザインもいくら時が流れても深みを増すばかり。
見ていて飽きないガラスの模様。
賢治の妹、クニさんが弾いたオルガン。
この空間で美味しい珈琲を飲める。
マスカットのシャーベットもあった。
私は珈琲。
頼んだ人が声を上げた。
「お~いい香り、味もマスカットがギュッと詰まってる!」
見るからに美味しそうだ。
それぞれに万歩計をチェックしたり、自分の写真を見たり。
旧橋本別邸を活かした一ノ倉さんの「茶寮かだん」は、
私にとって花巻のまち歩きには欠かせない場所。
まち歩きには美味しいご飯とゆっくりできるカフェは欠かせない。
ゆっくりして解散。
盛岡へ帰りながら思った。
「賢治さん」に聞いてみたい。
今の世の中をどう思いますか?
どう考えればいいのでしょう?
茶寮かだん
〒025-0075 岩手県花巻市花城町11-12