"SADAO WATANABE 渡辺貞夫 BOP NIGHT 2021" BLUE NOTE T
<音楽が流れます、音量に注意>
しばらく時間が過ぎると恋しくなる「味」がある。
丁度、知人から連絡があり、ご飯を誘った。
彼は、初めての「Liberta(リベルタ)」。
席につくとメニューに挟まれたチラシに目が止まった。
「ラ・オステリア」の頃から数えて15周年。
「復刻祭」として、人気のあったパスタを月替わりで復刻するという。
「ポルポ・ディ・アフォガッティ クレソン添えのピリ辛トマトソース」。
その日は迷わずに決めた。
タコをミンチにして、トマトソース、白ワイン、アサリの汁で、
柔らかくなるまで煮込んだタコのミートソース。
溺れタコの意味でナポリのサンタ・ルチアの郷土料理。
ラ・オステリアの開業2年目の頃に人気があり、さらに改良したと書いてある。
説明を読み、テーブルの上に置かれたパスタを見るだけでワクワクしてくる。
いい香りだ。
トマトソースベースのタコのミートソース。
始めにちょっとソースだけ口に入れた。
臭みもなく深い味わい。
タコの旨味、いいとこどり!
このソースがモチモチの生パスタによく絡む。
いい脇役をこなすクレソン。
個性を出しつつも、よくまとまって、まるでJAZZ。
アクリル板越しの人を忘れ、夢中になった。
とても美味しい。
気がつくとソースまで完食。
何もない皿を眺めていた。
「大盛りにすればよかった・・・」
アクリル板を叩く音。
向かいの人が、ニコニコして親指を立て、「このパスタ、美味しい!」
<海老とフレッシュトマトのバジルクリーム>
バジルの細かい緑とトマトの紅。
それを優しく包み込むクリームソース
見た目も綺麗だ。
その味を知ってるので、「それも好きです」と答えた。
リベルタのどのメニューも、
もちもちのパスタとコクのある味わい深いソース。
全メニューを制覇しつつあるが、ここで月替わりの復刻祭。
まだまだ、来る楽しみが増えた。
デザートのついたセットにして、「クレ―マ・カタラーナ」。
リベルタは、スイーツも充実。
初めて食べてから、やみつきに。
スペインのスイーツで、
カスタードクリームを凍らせている。
表面はカリカリで、中が冷たくてしっとり。
ほど良い甘さで、パクパク。
初めての人は、
「また、来ると思います」とニコニコ顔で帰って行った。
美味しさを分かち合った余韻の残る嬉しい帰り道。
岩手県盛岡市津志田中央三丁目26-70