Diana Krall - How Deep Is The Ocean
<音楽が流れます、音量に注意>
「陳健一氏直伝の麻婆豆腐」
日中の陽射しが強くなってきた盛岡の街。
真冬の勢いは消え失せ、
生垣の下に隠れるように。日影にひっそりと残る雪。
埃にまみれていた。
その夜は、初めての中華ダイニング「シーアン」。
高いのかリーズナブルな価格なのかも分からない。
一応、財布の中身を思い浮かべたが、一人じゃないので少し気楽。
「ん?ジョニーデップ?」
お洒落な店内。
でも、メニューを見てほっとした。
リーズナブル価格だ。
一緒の方は、油淋鶏(ユーリンチー)。
見事な唐揚げ。
醬油ベースのタレに刻んだ 長ネギ。
これ、好きなんだなあ~
その方は、ひと口食べ、ビニール越しにこっちを見た。
目を丸くして「美味しい!」
取り皿に一個もらった。
大きくてもしっかり芯まで火がとおり、中はジューシーで熱々。
たぶん高温の油で揚げているのかも。
美味しい。
スープもついていた。
価格に安心して餃子も頼んだ。
ザーサイもいい。
麻婆豆腐がテーブルにのる。
鍋の中でグツグツと煮えたぎる。
深い琥珀色に見惚れた。
濃厚で豊潤、深い味わい。
豆腐の美味しさも際立つ。
後に残らない辛みで、好きな味だ。
「メニューに陳健一氏の直伝と書いてありますよ。」と向かいの人。
あの昔のテレビ番組「料理の鉄人」に出ていた陳健一氏、直伝の麻婆豆腐!
ますます、身体中の血が騒ぐ。
口に入れるほどに、エネルギーを充電していく感じだ。
いつまでも冷めにくい。
ご飯が欲しくなる
いっそ、ご飯にのせよう。
にやりとしたらしい。
向かいから「とっても魅力的な色艶ですね」
小さな皿に、お返し。
また目を丸くした。
杏仁豆腐を食べながら、3月の残りのスケジュールを調整。
しかし、早い、もうすぐ4月。
白鳥は飛び去り、日陰の雪は溶けていく。
また季節が巡る。
順調に3月と4月のスケジュールも、ほぼ決まった。
帰りは、玄関のジョニーデップに見送られた。(笑)