Simon & Garfunkel - Kathy's Song
<音楽が流れます、音量に注意>
あまり花巻を知らない人を連れ、街を散歩。
北国も3月下旬ともなれば、日中の陽射しも柔らかい。
花巻駅の駐車場に停めて歩き出した。
まずは、ランチ。
路地にある店に行ってみたいと一緒の人が言う。
狭い道を奥へしばらく歩く。
前に花巻の雑誌「マチココ」の編集長北山氏に、
案内してもらった「和食処 花龍(かりん)」。
中に入って、また「へぇ~ 美味しそうな予感」と微笑む。
私は日替わりのランチ。
昼からマグロの刺身。
煮物も美味しい。
アミ茸は好物。
ツルンとして好きなキノコ。
一緒の方は、自家製味噌の焼きおにぎりのセット。
焼けた味噌の香ばしさ~
自家製の味噌は、真っ黒だが実は優しい味。
ふわっと米粒を包み込んでいる。
美味しいとニコニコ顔で食べている。
デザートは、りんご。
花巻で、あちこちで目にする味噌焼きおにぎり。
どうしてなのか、いつか調べてみたい。
店を出ると、「どうして花龍でかりん、なんですか?」と聞かれた。
知っているのは、
たしか竜胆(りんどう)に関係があったような・・・
その人は早速、リサーチ。
りんどうは竜胆と書く。
龍は竜の旧字。
昔、りんどうの根を煎じて薬にしていたが、
とんでもなく苦く胆汁のようだったらしい。
そこで、龍の胆(きも)のようだと言われたそうだ。
と調べてくれた。
便利の世の中だ。
まあ、龍の胆の味を誰も知るはずはないが、それほど苦いのだろう。
次に来たら、「花龍」の由来を聞いてみよう。
バス停のベンチも楽しい。
ちょっと座ってみた。
市役所の辺りに出て、ひゃっこ坂を下る。
途中にある旧橋本家別邸「茶寮かだん」。
宮沢賢治の設計した花壇がほぼ原形を留めている。
消しゴムハンコ作家でイラストも書く人だけに、
幾何学模様の煉瓦に目をつけた。
旧橋本家別邸のガラスや窓の桟もじっと見ていた。
賢治も座ってお茶を飲んだという縁側の席に腰を下ろした。
抹茶と小さな桜餅をゆっくり、味わう。
近頃、茶寮かだんに来るとゲイシャを飲んでいたが、
その日の珈琲は「モカ」にした。
いい香り。
「賢治さんは珈琲も飲んだのだろうか?」
庭を眺めては、色々と想うのも楽しい。
時間が、ゆっくりと流れる。
今日は、花巻の街を歩いて、美味しいランチと珈琲。
私が思春期を過ごした街。
今週は、何度も訪れ色々な事を想ったなあ~
花龍(かりん)
〒025-0092 岩手県花巻市大通り1丁目16-36
茶寮かだん
〒025-0075 岩手県花巻市花城町11-12