HAUSER - Medley In Love
<音楽が流れます、音量に注意>
奥州市へスタッフと出発。
途中、紫波町の「高福」でランチ。
入口に花。
その日の席。
ますは瑞々しい野菜たち。
うどのきんぴら、菜の花、春も白い皿にのる。
豚肉の味噌漬け。
実は大好物。
食べ盛りの高校生の時、
関東で暮らす叔父が送ってきた。
「なんだ、味噌漬けか・・・」と思っていた。
その晩に食卓にのった。
スローな箸の動き。
ところが、ひと口食べてビックリ。
「なんて、美味しいんだろう~」
味噌漬けで増していた肉、脂身の甘み。
母に言った。
「明日も食べたい」
二日で無くなったが、残った味噌で焼きおにぎり。
とても美味しかった。
噛むほどに、昔のあの味を思い出した。
向かいの人に、
その話をしたら、笑って言う。
「食いしん坊が、爺になって食いしん爺!」
野菜の甘みを感じる味噌汁。
いつも、おかわりする。
一緒の人の鶏の照り焼き。
「優しい味ですね~ 満足です、カボチャのスープも美味しい」
と目を細める。
高福の料理は、手間をかけ丁寧に食材を活かした優しい味。
デザートは白餡。
これがレモン風味ときた。
あ~ もっと食べたい「食いしん爺」。
挽きたての豆で珈琲。
まこも茶も。
ゆっくりして和んだランチ。
車に乗り込んで、アクセルを踏む。
順調に花巻、北上と奥州市が近づく。
静かになった助手席を見た。
まどろみの中の様だ。
こんな日常の暮らしが大切だと、しみじみ思った午後。