Bebu Silvetti - Spring Rain
<音楽が流れます、音量に注意>
心掴まれた「海鮮焼きそば」
北国の街、盛岡も春めいてきた。
陽射しを浴びる。
頬がほんわり。
気持ちがいい空。
いつ見ても見事な石垣。
盛岡城址の石垣に残る雪も少なくなった。
そろそろ正午。
城跡のそばの「城華」へ。
2020年の夏に開店。
それから、厳しく冷たい風の中、おおよそ1年半。
美味しい物は人を呼ぶ、麻婆がいいかな?
なんて思って近寄ると、「千葉さん!ランチですか?」
振り向くとSさん。
陽気がいいので散歩していたそうだ。
見せられた万歩計は約5千歩。
私は、「手づくり豆富の麻婆豆富定食」にした。
城華では、豆腐を「富」と書く。
今日は普通の麻婆豆富。
いつも、山椒のきいたちょい辛が好みだが、
豆富そのものをじっくり味わいたくなった。
餡を纏った豆腐は、まさに豆富!
するりと喉をこえ、続けてレンゲですくう。
美味しい!
箸休めの自家製、大根の漬物もいい。
スープも本格的。
窓からの石垣。
向かいの人の「海鮮あんかけ焼きそば」。
こちらの箸が止った。
アクリルの板越しに見惚れた。
箸上げの瞬間をいただいた。
これは美味しそう!
「イカも柔らかくて美味しい。」という。
「わたし、キクラゲも大好きなんです」
ファインダー越しに伝わるコリコリの食感。
「次は、海鮮焼きそばにしよう」と思いながら、
デザートに杏仁豆富を頼んだ。
滑らかで爽やかだ。
綺麗なイチゴが、いいアクセント。
一気に食べてしまった。
「食べるの、早いですね」と笑いながら言う。
「まあ、いつもこんなもんです」と答えたが、
実は、海鮮焼きそばが食欲に火をつけた。
「美味しかった」とSさん。
家まで歩くと1万歩に届くらしい。
挨拶して駐車場には行かず、寄り道して少し歩くことにした。
次は海鮮焼きそばが楽しみだ。
いや、麻婆豆富もいい、きっと迷うだろうなどと思いながらの散歩。
しばらくして、自分の万歩計を見た。
すると5千歩近い。
もう少し街を歩こう。
城華
〒020-0024 岩手県盛岡市菜園1丁目4−1