Judy Collins - Both Sides Now
<音楽が流れます、音量に注意>
北上川に架かる「開運橋」は盛岡の玄関。
夜は辺りの光も集めて流れる。
昼は車も多い。
橋を渡って盛岡駅の方へ。
駅が大きく見える辺りに小さな神社。
うっかりすると見逃してしまう「盛岡駅前開運神社」。
すぐ近くに「詩季」がある。
今日は違うが、よくここで盛岡を訪れた方と待ち合せをする。
「カプチーノ 詩季」
入ると細長いカウンター。
その奥にテーブル席が幾つか。
知り合いと珈琲タイム。
その人は焼き菓子も頼んだ。
私はカプチーノとミルフィーユにした。
もうこれ以上、味の説明が書けない・・・ひと言「美味しかった」(笑)
あっ!壁の貼り紙を見て思い出した。
学生時代、このタレーランの話を友達から聞いた。
フランスの敏腕な政治、外交家。
1814年、ナポレオンが敗北し、フランスが混沌とした時期、
国家の危機の中で、政府高官たちは我が身の事しか考えない。
そんな中、タレーランが外交を担い、
敗戦国でありながら、戦勝国への賠償金をゼロにした。
理屈なのか屁理屈なのかは分からないが、
弁舌巧みに論理を展開し、各国を説き伏せた。
また、超グルメの人で、カレームという料理人を抱えていた。
国家の命運がかかったウイーン会議。
何度も夕食会を開き絶賛された。
語っていた彼の顔をまだ覚えている。
タレーランは、一方では酷評されていたそうだが、
カレームの料理は世界を変えた。
カプチーノを評して、
「悪魔の様に黒く、地獄の様に熱く、天使の様に新鮮で、恋の様に甘い。」
と彼は、タレーランの言葉で結んだ。
友達の話を向かいの人に言うと、
「結局、面倒なことも美味しい物で、上手くいくってことかぁ~」
続けて「今、こういう人が必要なんだろう」と言い頷きあった。
甘さを抑えたミルフィーユも美味しかった。
「アップルパイがある!」
と思ったら、今日は木曜、週末だけと書いてある。
自家製と聞き、ますます食べたい!
早々に来てみよう。
帰り際、店の方に聞いた。
「ここは、いつからでしたっけ?」
「かれこれ40年、新幹線が来た時からなんです。」
もっと前からあるような気がしてならない。
入口に近い所に見事なマシン。
写真を撮らせてもらった。
一緒の人が出てこない。
しばらくして手に紅い唐辛子。
私もカウンターの端に置かれた紅が気になっていた。
少し分けてもらった。
開運橋の袂で解散。
さて、これから散歩してみよう。
カプチーノ詩季
〒020-0034 岩手県盛岡市盛岡駅前通10−6