Ben Webster - When I Fall in Love
<音楽が流れます、音量に注意>
今日は選挙。
投票所に車を停めた。
体育館に向かって歩き出すと校庭の片隅に合歓の木。
近くに寄ってみた。
毎年の様に額に滲む汗を拭きながら、
不思議な花だと思う。
投票した後、少し遠出した。
盛岡に戻ったのは夕方。
車のエアコンを切って窓を開け、
本町の橋本屋本店に向かった。
岩手で、江戸時代からの歴史があるそば屋を2軒知っている。
ここは創業400年。
昔、中津川に架かる上の橋の袂にあったそうだ。
それで、橋本屋。
テーブルと小上がり。
いつも時代劇に出てくるそば屋を思い浮かべてしまう。
この建物は、いつ頃建てられたのだろう。
色々なことを思っているうちに、
テーブルに置かれたミニカツ丼。
グリーンピースがのるのは珍しい。
早速、食べ始める。
カツと玉ねぎを包み込む卵。
とろとろより、こんな感じが好み。
ほどなく運ばれてきた冷麦。
何年ぶりだろう。
前に食べた記憶がない~
テーブルについて、メニューを見た時、
カツ丼を食べるつもりが、目に止まった冷麦。
迷った。
そうだ、ミニにすれば両方食べられる。
すぐに頼んだ。
やってきた器を見て、
食べられるかと感激と小さな不安。
しかし、5分で消えた。
ミカン、メロンと海老とキュウリものる。
子供の頃、夏と言えば冷麦。
ピンクや青い麺も入っていた。
風鈴の音が聞こえてきそうだ。
庭先で花火、縁側でスイカやトウモロコシ。
母の友人が浴衣姿で縁側に座り、揺らす扇子の香り。
そんなことを思っているうちに完食。
迷ったが、両方を味わい充実の夕食。
「久し振りの冷麦で、美味しかったです。」
と店の人に言って外へ出て腹を一つ叩いた。
さて、残った仕事をもうひと頑張りしよう、
なんて思った夜。
食いしん坊が、年をとった「盛岡食いしん爺日記」