棚田の冬景色。
眺めていたら、遠くの山に陽が射してきた。
日毎に夕方が長くなり、
頬にあたる陽射しも少しだけ、ほんわり。
一面の白い世界。
これが春には花が咲き乱れ、一面の緑に変わり、
大地を焦がすような夏の陽射しに草木は、うな垂れる。
秋には赤や黄に色づく鮮やかな世界の次は、白と黒。
何気なく季節を感じてきたが、思えば自然は魔法のようだ。
季節の移ろいが早く感じて仕方がない。
年をとると年々、加速度を増す。
花巻の東和町、土沢商店街を歩くと、
子どもの頃に、遊んでいた光景の中にいる気がしたり、
時間の流れがゆっくりになったり、不思議な感覚。
行ったり来たり、歩き回っている。
裏の水路沿いの道もいい。
冬でも万国旗が風に揺れ、ちょっと街が元気に見える。
商店街の真ん中辺りに松葉商店。
今日は、たこ焼きを買った。
創業昭和40年。
ここのたこ焼きは、県産の南部小麦、三陸のタコ。
醬油は土沢商店街にある佐々長醸造。
たこ焼きの下に敷いてある経木も地元の丸サ経木。
地元の物にこだわっている。
商店街の東側の駐車場に戻ると、
早速、1個、2個に3個と止まらない。
ここのたこ焼きは醬油味。
ソースに比べ、パンチ力が弱いとは言わせない。
香ばしい醤油の懐かしい味。
食べ飽きない。
歩き回って温泉に入って温まることにした。
道の駅「とうわ」の奥の方にある東和温泉に行った。
浅い風呂に浸かり、手足を伸ばしてゆっくり入った。
疲れをほぐし、外へ出るとだいぶ暗くなっていた。
並木が眩いゴールドの輝き。
車に乗り、エンジンをかけた。
残っていた2個のたこ焼きを摘まんだ。
冷めても美味しかった。
次は、ランチに松葉商店の焼きそばかラーメンだ。
「萬鉄五郎記念美術館」、「ワンデイシェフの大食堂」など。
私にとって、「土沢商店街」は時を忘れる癒しの街。
ついこの間のような昨年の秋の2枚。
<昨年の9月上旬の棚田、暑い夏が続き秋の訪れは遅かった>
<昨年の晴れた日の、松葉商店のたこ焼き>
東和名物たこ焼き 松葉商店
〒028-0114 岩手県花巻市東和町土沢5区380
tel.0198-42-4325 fax.0198-42-4412