Enya - So I Could Find My Way
<音楽が流れます、音量に注意>
盛岡も昨年の暮れから寒い日が続く。
2日、3日は、学生たちが箱根路を駆け抜けた。
テレビに釘付け。
だいぶ子どもの頃の年越し、正月とは違う。
真冬日が続く中、出かけた。
2022年1月4日、ゆっくりの初詣。
盛岡市の八幡町の通りは、盛岡八幡宮に向かって一直線。
4時半過ぎ、大鳥居に向かって歩いていると、ちらほらと雪が舞ってきた。
白い結晶がはっきり見えそうだ。
ポケットから手袋を取り出し、マフラーを巻きなおす。
4日の夕暮れでも列をなしていた。
みんな真ん中でお詣りしたいようだ。
左の方に進んで家族連れの次に並んだ。
すぐ次は自分の番。
いつもより長く手を合わせた。
恒例の鯛みくじ。
昨年は紅い鯛だった。
今年は、金の鯛。
愛くるしい眼差しの幸運の鯛。
人々の新年の期待が、賑やかに吊るされていた。
「縁結美神社」に行ってみた。
ひっそりとしていたが、お御籤は、沢山結ばれていた。
この神社の裏にあるハートの石。
石段を下りて帰る。
まだ、本殿に向かう人も途切れない。
お詣りの後、知り合いの家に寄ると餅を食べて行けと言う。
杵と臼でついた餅だそうだ。
テーブルにはけんちん汁や沿岸から届いた手づくりの塩引き。
「嘴が長いですね」と皆に笑われた。
今の若い人に通じるだろうか?
手造りの鮭の塩引きは肉厚で身が赤い。
海で獲れた鮭は脂がのって赤いそうだ。
今年は不漁だったと聞く。
美味しそうな餅だ。
焦げた角からいい匂い。
私は中学の途中まで岩手の南、一関で育った。
餅文化が盛んな土地柄。
祝宴、法事を問わず餅を食べる。
小豆の餡、ゴマ、きな粉、クルミ、生姜などに納豆餅もあり、〆は磯部だった。
あの頃は嬉しくも何ともなかった。
今は懐かしい。
真っ白な餅を見ていたら、父と叔父が餅をつく姿が浮かんだ。
音まで聞こえてきそうだ。
さて、今年の運勢は?
新春早々、手作りの美味しい物を味わった。
昔は、あちこちの家で作った物を届け合ったものだ。
母が割烹着のまま近所に小さな鍋ごと持って行ったり、貰ったり。
よく「作り過ぎたから、手伝って」と聞いた。
子供心に「始めから、そのつもり」なのにと思っていた。
しかし、好きな物が届くと眼が輝いた。
今年も新年早々、昔を振り返っている。