George Shearing - I Didn't Know What Time It Was
<音楽が流れます、音量に注意>
盛岡へ帰る途中、紫波町の日詰で友達と待ち合せ。
時間は、午後6時。
着くと静かだった。
車も雪の上を音もなく走って行く。
日詰商店街の北に無料の駐車場がある。
そこに停め少し歩くと、すぐ待ち合わせの「松竹」
おやっ、白かった暖簾が濃紺になっていた。
暖簾を潜れば、昭和の世界。
後を継いでいる若い大将から話を聴いたことがある。
お祖父さんが、縁戚がやっていた一関駅前にある「松竹」さんで修業してきたそうだ。
一関は、私の生まれた街で母の実家もあり、よく知っている。
入口近くのテーブルに座った。
ここに以前、関東から来た知人の2人を連れて来たことがある。
暑い日だったが、目当てはソースかつ丼。
とても喜んでいただいた。
その時、私は、タンメンを食べた。
すると、「美味しそうだ、タンメンも食べたい」と言い出した。
ところがランチ時でお客さんも多く、少し時間がかかると言われた。
次の予定もあり、断念したのだ。
今は楽しい思い出。
待ち合せていた紫波の友達が入って来た。
彼は、座るなりソースかつ丼にカツを1枚追加。
追加のカツは1枚、100円。
先に、ソースかつ丼が来た。
蓋を開けると湯気にのってソースの香り。
カツの下に敷かれたキャベツ。
ご飯も美味しい、地元の「ひとめぼれ」。
何度も食べているので舌がしっかり覚えている。
カツの小気味よい食感、ソースの濃さは丁度いい。
このカツは、何枚も食べたくなる。
味噌汁もいい。
初めて食べた時、母の味と似ていると思った。
向かいは「美味しい!」と眼がまんまる。
かなり久し振りに食べたそうだ。
近過ぎて、かえってなかなか来ないと言う。
そして、さほど変わりのない互いの近況。
今夜は盛岡へ帰ってからバドミントン。
それで「魅惑の狐色」を諦めた。
若い時はいくら食べても平気だったが麺にした。
タンメンが来た。
もやしの匂いにほんのりごま油が香る。
箸を割りながら、ニコリとしてしまう。
たっぷりの野菜と少し入った豚肉の旨味が塩味のスープに溶け込んでいる。
食感の担当は木耳。
旨味が詰まったスープを極細の麺が絡みとる。
美味しい!
ふうふう、ズズ―と4拍子で口に吸い込む。
タンメンを食べ始めると夢中で話もなおざり。
2人とも早いペースで完食。
お母さんと若い大将に「美味しかった。」と伝え、会計。
リーズナブルな価格に満足度は倍になる。
外で友人と別れた。
「今度は、ゆっくり吞みたいね」と言うので、
「まずは、ソースかつ丼を食べに来る」と言って笑った。
盛岡へ帰りながら、その時はカツを4枚にしようと決めた。
やっぱり私は、食いしん坊が年をとった「盛岡食いしん爺」(笑)
松竹食堂
〒028-3305 岩手県紫波郡紫波町日詰郡山駅96