「はぐみ」と言う雑誌のスタッフ2人と一緒に岩手県庁に行った。
「G」と言うネームで参加してきた小冊子。
4年の歳月を経てきたが、この冬号で最終。
挨拶も兼ねて県庁生協のSさんを訪ねた。
着いたのは13時過ぎ。
Sさんにご挨拶しながら「県庁食堂」でランチ。
私とスタッフのひとりは、
喫茶部に入っている「神子田商店」さんのナポリタンセット。
その日のサービスは玉子。
ちょいとフォークで突く。
トロ~リと流れる。
何でもまろやかにする黄色の魔力。
これはたまらない。
懐かしいトマトソースのナポリタンの味にとどまらない。
たっぷりのチーズとオリーブオイルが香る。
食べているうちに、なんか新しい味。
美味しい。
ボリュームも十分で大満足。
サラダとコーヒーまでついて、なんと680円!
編集長は、「神子田カレーセット」
牛スジを煮込んだ辛口の特製カレー。
これもセットで640円!
彼女は、ちょっとスプーンを休め、
「後から、ドレミファ~っときいてきますね~美味しい」
思えば彼女と食事したのは久し振り。
3年ぐらい前だろうか?
岩山の展望カフェ「GEN・KI(ゲンキ)」でカレーを食べた。
2人はカレーで繋がっている。(笑)
食べ終わると、
Sさんがアクリル板の横の調味料のトレイを指差し、
「始まってから、そのまま使われている物が2、3個あるんです」
3人とも「エッ!」
旧字体で「縣廳(県庁)」と書いてある!
県の庁舎は、1965年(昭和40年)に完成、地下1階、地上12階、塔屋3階。
当時は、東北でも最も高いビルだったらしい。
そして、半世紀。
県庁食堂は立派な老舗。
中学生になったばかりの頃、
父が勤めていた県庁に連れられて来た。
当時は屋上に出られた。
見晴らしがよく、360度の展望。
父は180センチ近い長身だったが、
いっそう背中が大きく見えた。
社会人になって、
時々、ランチや残業前に県庁食堂に行った。
自分の職場の食堂が多かったが、ここはメニューが豊富。
勿論、リニューアルされたものの当時の面影が色濃く残り、想い出が山ほど。
以前、北側の道路を挟んで岩手医大の附属病院があった。
母が長く入院した。
ある日の夕方、病室に行くと、
「夜、日付が変わっても、あちこち灯りがついてるの」
と話していた。
ランチも挨拶もすんで県庁を出た。
玄関先で編集長たちとも別れたが、
ひとり思い出に捉われていた。
振り返ると今も堂々として重厚な建物だ。
父の身長は追い越したものの、後はどうなんだろう・・・
12月もいよいよ下旬、
クリスマスも近いある日の事。