Wham! - Last Christmas
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午後3時過ぎ。
市内をあちこち走り回っていてまだ、ランチしていない。
稲荷町の「ぴょんぴょん舎」へ。
暮れるとイルミネーションが灯る。
まだ、薄明るい。
「あれ、冬至はいつだっけ?」
丸い窓に大きなリース。
ぴょんぴょん舎は、各店とも違う雰囲気。
ここ、稲荷町の店が私のお気に入り。
冬は薪ストーブの温もり、
夏は樹々の下のテラス席。
おや?
ストーブの上に蒸気機関車!
初めて見た。
数え切れないほど来ているのに、また今日も発見。
暖炉の見える席に。
一緒の人は、「ユッケジャン辛(シン)温麺と白金豚のセット。
こっちは盛岡冷麺と牛焼肉のセット。
焼肉は強火で一気に焼くのが好きだ。
一緒の人にもつきあってもらう。
ジュワー!
五感が騒ぐ。
「食べましょう!」
きたきた!
ぴょんぴょん舎の冷麺は久し振り、近頃は「桑の葉冷麺」ばかり食べていた。
透きとおったスープと艶々の麺。
別辛にしたものの、一気にキムチを入れた。
紅く染まる麺に箸が止まらない。
冷たいスープが、深いコクと力強い麺の喉ごしの良さを際立たせる。
キムチは、冷麺専用で、食感のいい大根とキャベツ。
この紅が食欲を刺激。
辛みと酸味がスープと麺をいっそう深く繋ぐ。
ミニサイズのキムチチャーハン。
自分の好みの辛さ。
チャーハンやキンパを食べないと帰り際にちょっと後悔する。
小さいサイズが嬉しい。
ぴょんぴょん舎ではハーフも充実。
色んな味を楽しめる。
一緒の人は初めてだと言う「ユッケジャン辛温麺」
不思議そうに紅いスープを見る。
この紅は、濃厚で深いコクがあるのだ。
食べ始めた人が、上を向くのを待っていた。
「美味しい!辛さを覚悟していましたが、肉や野菜の旨味でまろやかな辛みです。」
麺もスープもみるみるうちに減っていく。
丁度、社長さんがいて挨拶に来てくれた。
ひと言ふた言。
予約で期間限定の特別が詰まった「ショコラビビン麺」を出しているそうだ。
とても気になった。
一緒の人はスープまで空っぽ。
満足げな表情で「虜になりそうです。」と笑う。
吹き抜けの空間には至る所に装飾があるが、それでも不思議な一体感。
素敵な物があちこちに散りばめられている。
宮沢賢治とジブリとの世界が融合した独自の空間だと思っている。
食欲を満たし後、ゆっくり見回す。
珈琲やスイーツも充実。
今日は、次の予定が迫っていて諦めた。
昭和の終わり頃から始まった稲荷町の店。
スキー帰りにウェアのままで食べたもの。
色んな思い出が詰まっている。
会計しながら、ふと見上げると2枚羽の飛行機。
サンタクロースが操縦していた。
もうすぐクリスマス。
盛岡には、あちこちに焼肉&冷麺の店があり、それぞれのお気に入りがある。
焼肉をたっぷり食べた後の冷麺は、最高!
よくぞこの街で、誕生してくれた「盛岡冷麺」。