You Belong to Me (2015 Remaster) · Carly Simon
<音楽が流れます、音量に注意>
気がつけば12月も半ば。
3人で、ちょっとした「忘年会」
盛岡、桜山界隈へ。
岩手県庁は、煌々と灯る窓の明かり。
官庁街と桜山神社、盛岡城址に挟まれた一角。
昭和が色濃く漂う。
「桜山界隈」は、盛岡の貴重な文化的財産だと思う。
慶長期(1600年前後)に南部氏が城下を三戸から盛岡へ移した。
盛岡城の築城や城下町建設に従事したのは三戸から来た武士や町人だった。
その人々が暮らした事が、三戸町名の由来。
当初、内丸の日影御門の外に位置する広い地域を指したようだ。
城下が整備され、侍町と町人町が区分されると、
外堀の外の町人町を指すようになった。
三戸町では「市」も始まり、年1度の「馬市」も開かれていた。
雫石街道・鹿角街道の往還路で、材木町とともに繁昌した。
「三戸町の時鐘」と呼ばれた鐘楼もあり、
その後、内丸の鶴ケ池の側へ移された。<盛岡市HPより>
その鐘楼のすぐ向かいに「808(ハチマルハチ)」がある。
寒くなると皆で食べたい物があった。
「いらっしゃませ!2階でもよろしいですか?」
上は初めて。
落ち着く雰囲気で、一つテーブルを空けた向こうに数人の若い人。
仕事がらみの話らしいが、楽しそう。
めかぶのいい食感から始まった。
待ちに待っていた「鴨せり鍋」
田野畑産の鴨。
綺麗だ。
久し振りのセリ根。
あぶら扶、セリ根、茎、葉にネギを入れる。
そして、鴨肉をしゃぶしゃぶ。
鍋の中を3往復もすれば淡いピンク色。
頬が緩むのを感じながら箸を持つ。
柔らかく旨味の濃い鴨の味。
セリ根のシャキシャキの食感、セリの全てを味わう。
とても美味しい!
かえしスープのコクと旨味が増してゆく。
実はさらなる楽しみがある。
安比舞茸の天婦羅。
いい香り。
焦がし醤油のチャーハン。
ふんわりと焦げた醤油の匂い。
たまらない。
パラパラとしっとりの間。
美味しい!
次に、ここに来たら、またオーダーするだろう。
いよいよ〆のお楽しみ。
かえしスープをつけ汁にしてそばを食べる。
「美味しい!」と口々に。
小さな忘年会の〆は、鴨汁で「喜六そば」。
ちょっとした贅沢感。
ビールを呑む人、日本酒の人も大満足の笑顔。
「今年は、とにかく早かった。ますます、早くなるんですかね~」
皆、何度も頷いた。
誰ともなく、
「嬉しいことに少し賑わいが出てきたね。では、もう一軒!」
やはり頷き、席を立った。
桜山の夜は更けゆく。
808ハチマルハチ盛岡桜山
盛岡市内丸4-14
019-656-6708
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