Gerry Mulligan Sextet - Prelude in E Minor
<音楽が流れます、音量に注意>
夕方、5時半過ぎ。
八幡界隈での打合せの帰り、
一緒だった人を誘って「里伊」に寄ってみた。
「里伊」は、2番目の家で寛ぐようにと「居酒屋」を「居酒家」と書く。
戸を開けると広がる「里伊(さい)の世界」。
「お~いらっしゃい!」マスターの元気な声。
スタッフも元気だ。
八幡の通りの番屋の裏手に2015年に開店。
釜石出身のマスターは、三陸から魚介を仕入れ、
野菜や鶏なども地元岩手の食材を使う。
里伊は、地域の色んな店とも積極的にコラボする。
母の日にはテイクアウトの弁当に、
近所の花屋さんのカーネーションを添えた事も。
神子田の朝市にも出店しているそうだ。
マスターは、コロナ禍で厳しい時にも弱音を吐かず、常に前を向く、イイ男。
カウンターの上に飾られている三陸鉄道の列車の模型。
一度、走るのを見せてもらった。
数々の物語のある三鉄や釜石、郷土とお客さんをこよなく愛する人。
前は、よく吞みに来た。
一緒に吞んだ人達の顔が浮かんできた。
彼らはどうしているだろう。
コロナが始まってから会えていない、風の便りも途絶え気味。
吞み、食べながら、いつも欠かさないメニューがあった。
今日は、それを夕飯に頼んだ。
2人とも車なので、ホットウーロン茶で乾杯。
お通しを摘まみつつ、ひとしきり仕事の確認。
ほどなく出て来た「だしまき玉子」
里伊の名物の一つ。
ふわふわの食感。
口の中で溶けてしまう柔らかさ。
続いて「チューリップの唐揚げ」
以前、呑み会の時、女性達が声をあげた。
「わあ!お弁当に入っていると嬉しかったなぁ~」
手羽先を花のように開いたチューリップ。
サクサクの後に続くジューシーな鶏肉。
美味しい。
ご飯が欲しくなって頼んだ。
そして、「えびしんじょう」
とろりとした餡、プリプリの食感に続く海老の風味。
一緒の人は、
「元気をもらいますね」
と家に帰って仕事をすると言った。
足取りも軽く帰って行った。
駐車場に向かいながら、
「一緒に吞んだ人達に連絡してみようかな?」
なんて思った帰り道。
岩手県盛岡市南大通り一丁目10-17
TEL 019-656-6167
居酒家 里伊