Kenny G - The Moment
<音楽が流れます、音量に注意>
年が明け、テレビでは寒風の中、駅伝。
明日からは箱根駅伝。
テレビに釘付けで走る姿を見る。
新春の風を切って駆ける学生たち。
精魂尽きそうになっても繋ぐ襷。
母校の応援もあるが、それ以上に惹かれるのは何故だろう?
地方から東京に憧れ、ただ何となく過ごした4年。
自分には無縁だった世界。
<大晦日の盛岡の街・岩山展望台から>
学生時代は、あちこち旅したり、
ビロードの様な椅子の喫茶店で友達と時間を忘れて話したり、
呑み歩いて始発まで過ごした新宿の深夜喫茶。
昨年の夏、30数年ぶりに学生時代の友人と繋がった。
彼の手紙には、
『よく、普段何をしてるんですか?と聞かれるが、
緊張感がない毎日ながら、暇を持て余すという事はない。
生きていれば色々あるに決まっている。
本を読んだり、映画にコンサート。
孫と遊んだり、家の掃除や買い物に散歩もするし、河川敷でゴルフもしたり、
コロナ前は友人と飲んだり、時々は仕事を頼まれたりも。』
と書いてあり、退職後、海外や国内の各地に出張の日々から一転、
奥さんのおにぎり持参で、「ひとり遠足」を楽しんでいるそうだ。
いつか2人で、思い出を辿る大人の遠足をしよう。
何となく過ごしたキャンパスを前にしたら何を思うだろう。
さて、今年の干支は虎。
昔々の江戸時代に盛岡に虎がいたそうだ。
江戸幕府が開かれて間もなく、幕府軍と豊臣家が争った大阪の陣。
遠い北国から、はるばる南部利直が参戦。
勝利した徳川家康が虎2匹を功労として利直に与えた。
虎を連れた奥州街道の道程は、戸惑いと緊張の連続だっただろう。
そして、盛岡城の南に虎屋敷を建てた。
虎が生涯を終えるまで大切にしただろう。
しかし、この話があまり知られていないのは何故だろう?
<盛岡城址の虎屋敷があったと言われる辺り>
盛岡に虎に因んだお菓子がある。
お城をかたどった箱の写真。<以下の写真撮影 松木世以子>
御菓子司 山善の「もちもち焼き」
なるほど虎のような皮。
もちもちの薄い皮に包まれたたっぷりの餡は、粒が立ち、ほどよい甘さ。
「盛岡・花巻おみやげ手帳」という雑誌の仕事の時、ある方から差し入れ。
皆で「美味しい!」
急遽、追加して掲載する事にした。
もう、懐かしい気がする。
今年はどんな年が待っているのだろう。
北国の街「盛岡」の2022年の始まりの朝は、かなり冷え込んだ。
御菓子司 山善 本店
岩手県盛岡市材木町2‒21
TEL 019‒622‒2618(代表)
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