How Deep Is Your Love - Prague Cello Quartet
<音楽が流れます、音量に注意>
先日の午後、ある人と約束。
盛岡の街中を流れる中津川縁の喫茶「ふかくさ」へ。
中の橋の袂に、赤レンガ館。
赤レンガを背景に咲く深紅のバラ。
川沿い、ほんの少し歩くと「ふかくさ」がある。
この辺りは盛岡らしい風景の一つ。
入口で背中を見つけた。
ドアの前で何かを見ている。
もう忘れかけていた「てるてる坊主」。
時々小雨も止んだり。
もう、中津川縁にかれこれ半世紀。
昔は夜も賑わっていたが今は、カフェの雰囲気。
道端の席が好きだが、
今日は、時々小雨。
店の中の特等席が空いていた。
席に中津川の風が入ってくる。
人気の席。
久し振りの挨拶。
二人で辿っても、前に会った記憶が朧気。(笑)
互いの近況から。
クレープのようなケーキ。
薄い層をなしたクリームがぐるぐる。
こういうスイーツが好きなんだなあ~
絵のような眺めと美味しい珈琲とケーキ。
弾む心で仕事の話へ。
素敵なフォーク。
欲しくなる~
はたけださんは、消しゴムハンコやパン教室などで活躍している人。
今度、個展を開くという。
長いコロナ禍で、溜まっていたエネルギーがいよいよ噴火。(笑)
消しゴムハンコで作った「ふかくさのケーキとお洒落なフォーク」。
彼女は、これを店に置きに来た。
奥さんに趣旨を説明して手渡すと快諾。
チラシも掲示してくれるそうだ。
話しがひと区切りして奥さんと少し昔話。
初めて訪れたのは、まだ社会人なりたての頃だった。
窓から聞こえる音楽と川縁に灯る明かりに誘われて入ってみた。
若い頃から知る店に来られる嬉しさ。
「個展は皆に話し、自分も行く」と約束して店を出た。
そろそろ、この目の前の小さな川に、10万キロの旅を経て、鮭が帰って来る。
旅立ちの場所は、命の燃え尽きる場所。
毎年、川の近くで身を屈めながら「ご苦労様」と語りかける人も見かける。
鮭達には及ばないが、色々と頑張らなくては。
そんなことを言い合って別れた。
何かを頑張っている人と会えば、エネルギーをもらう気がする。
残っている仕事を片付ける力が湧いてくる。
ふと、「自分の人生は鮭で言うとどこまで戻って来ているのだろう?」
まあ、日毎、色々感じたり、思ったり。
それをつらつらと書いているだけの「盛岡食いしん爺日記」。
<昨年鮭が遡上した時の写真>