盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意>
Eric Clapton - Running on faith and Walking blues
あれは大雪の降る前日の昼。
1月も下旬なのに、まだ雪が少なかった。
日影にひっそり隠れていた。
盛岡八幡宮へ続く一直線の八幡通り。
その真ん中辺りにある「蕎麦将軍」。
向かって歩いていると、
「こんにちは~ ご無沙汰してます」と知人。
ランチ時だ。
一緒に食べる事に。
ここを目指して来たと言うと、「いいですね~」。
そう言えば、この方は大のそば好き。
昨年、入り口の近くに出来たカウンター席。
奥にはテーブル席と小上がりもある。
その日は「花巻そば」を食べようと思って来た。
出会った方は、「とうめし」のファン。
そばを覆い尽くす磯の花の岩海苔。
江戸時代から続く「花巻そば」。
粋な名前をつけるものだ。
このそばを食べる度に思い出す。
東京の学生時代、
そば屋に入って壁の品書きに「花巻そば」と書いてあった。
一緒だった友達も花巻市の出身。
興味津々で頼んだが、出て来たのはそばに色々な物がトッピング。
真ん中にちぎった海苔。
思い切って店の人に聞いたら、花巻とは無関係だった。
そばに散らした海苔が、磯に咲いた「花」のようだったので、
名付けられたらしい。
たぶん1年ぶりに食べる。
一緒の人に思い出を話すと微笑んでいた。
蕎麦将軍の大将に言った。
「凄くたっぷりですね!」
そばに咲く花を考えていたら岩海苔に行きついたそうだ。
いつも若き大将は、色々なメニューを考えている。
肉豆腐も。
ピリ辛の汁にたっぷりの白ごま。
その下に豚肉と豆腐。
美味しい~
向かいに座った人は、とうめし&蕎麦ランチ。
蕎麦将軍の人気の一つ「とうめし」。
特製の汁が中まで染みた豆腐。
半熟たまごとネギを混ぜて食べる。
ファンも多い。
盛岡のそば屋は、400年の歴史を持つ橋本屋、老舗の東家に直利庵。
昼時には行列のできるやまやなど沢山ある。
すぐ隣街の雫石にもあちこちに人気店がある。
ここ蕎麦将軍は、店を始めてすぐコロナ騒ぎだった。
よく頑張ってきたものだ。
盛岡の人は、そばも盛岡冷麺、じゃじゃ麺も自分の好みの店がある。
その日もそんな話の花が咲く。
「今度は老舗の味を楽しみにいきますか?」と誘われた。
この街の「そば巡り」も楽しそうだ。
蕎麦将軍
岩手県盛岡市八幡町3-17
☎︎019-677-8515
蕎麦将軍インスタグラム