フジ子・ヘミング ~ ショパン 「別れの曲」
<音楽が流れます、音量に注意>
奥中山高原駅近くの国道4号線から、少し東へ。
この辺りは、もう秋も深く朝晩冷え込むらしい。
9月中旬に咲く綺麗な向日葵の丘を眺めた後、
余韻を引きずり、道の奥へ。
なだらかな丘陵が続く。
「おや?」道端の草むらで何かが動く。
車を停めた。
緑の中に一匹の猫。
「家はどこなのだろう?」
直ぐ近くには建て物が見当たらない。
少し心配になる。
しばらく見ていると、しっかりとした視線でこっちを見る。
毛並みも綺麗だ。
散歩の邪魔をしてはいけない。
ゆっくりアクセルを踏む。
飼料用のトウモロコシだろうか、丘一面に実る。
「何の野菜だろう?」
この辺りは、野菜の産地だけあってどこまでも広がる畑。
静かだ。
広い空の下、人の手が作る緑と森。
小高い所があり、車が数台停められる展望台があった。
この辺りは国道4号線を挟むように東の奥羽山脈と西の北上高地が近くなる。
広々とした丘陵が織りなす風景。
南の彼方に岩手山。
盛岡で見る姿とは違う。
どこまでも広い空、雲は自由気まま。
ゆっくりと流れる時間。
しだいに陽は沈みかけ、空が焼けてきた。
遠くに見える家の窓が灯りだした。
そろそろ、帰るとしよう。
盛岡へ向かう途中、
岩手町の国道沿いにある「肉のふがね」川口店に寄った。
この道を通ると、たいてい寄ってしまう。(笑)
コロッケ、メンチと、
ベーコンのブロックに、
田野畑の「山地酪農」さんのヨーグルトを買った。
明日の朝が楽しみだ。
買物を終え、車でひと休み。
先ほど見てきた9月半ばから咲く向日葵も夜は冷えるだろう。
猫は家に帰ったのだろうか。
やり残した事は色々とあるが、そろそろ中秋の名月。
「今年も夏に、さようなら。」