Chopin: Mazurka in G Major, KKIIa No. 2 Rem Urasin
<音楽が流れます、音量に注意>
「寒くなったね~」
「時の流れが早いなあ~」
などとありきたりの話を古い友人としながら、
「カレーが食べたい」と切り出して「チャルテン」に誘った。
若い頃は、「どこに行く?」と相手に委ねる事が多かった。
小さなペンギンが、何かを話し合っているみたいだ。(笑)
チャルテンにはカレーの辛さの段階がある。
一緒の人は辛さ「1」。
チキン野菜カレーの辛さ「1」が登場。
相変わらず綺麗だ。
入口に置いてあったチラシをこっちに差し出す。
キーマカレーを待つ間にチラッと見た。
旧町名「生姜町」に因んで「盛岡しょうが市」があるようだ。
期間中に生姜を使ったメニューを出す店が並んでいた。
「あれ、チャルテンでも!」
顔を見合わせ、店の人に聞いた。
すると「アチャール」という茄子の漬物に使っているとのこと。
早速、頼んだ。
私は「温玉のせのキーマカレー」で辛さは「0」
温玉がとろ~り。
卵とキーマとご飯が混じり合う。
たまらない共演に胃が騒ぐ。
アチャールもきた。
キーマカレーをまろやかにする卵。
そこにナスの漬物のアチャール。
ピリ辛ながら生姜が効いてすっきりとした味。
美味しい。
途中から黙々と食べた。
「あ~美味しかった」とほぼ一緒にスプーンを置いた。
久し振りに会ったので、
カフェにでもと思ったが、
その人は、家族の事など色々と忙しそうだった。
温まって外へ出て解散。
その人の後ろ姿を見ながら、
まあ、またそのうち連絡してみよう。
今度は、「一献傾けて」なんて思う。
旧葺出町の道は、青海波模様。
雨に濡れ、ますます落ち着いた雰囲気。
盛岡は、川と橋の街。
鮭も遡上する中津川を東に渡ると古い街並みが残る。
肴町、紺屋町など少し、今でも昔の名残が町名にある。
しかし、暮らす人々は未だに地図から消えた旧町名をよく使う。
葺出(ふくで)町、小人町、馬町、愛染横丁や生姜町など。
家に帰ってチラシを広げてみた。
<盛岡しょうが市のチラシより>
盛岡城下では、江戸時代、
今は、盛岡八幡宮に遷座されている神明社の祭礼日に、
参道で生姜を売る市がたった。
このお社のあった辺りを生姜町と呼んだ。
(今の肴町から八幡に至る)
盛岡しょうが市
「霜降る月を腹からぬくめる
諸厄を祓う縁起物
神明しょうが尽くしの15日間」
などと書いてあり、近隣の20店ほどが参加。
最近、話題の陸前高田の「三陸ジンジャー」を使ったメニューを用意。
そのほかの限定イベントも。
イベントにチケットを持っていくと、
なにか「ご利益」があるらしい。
23日が楽しみ。
近頃は、様々な催事が一斉に。
まだまだ賑わいは戻っていないが、
長いトンネルから抜け出した感じ。
当たり前だったあの街の賑わいを見たいものだ。