Someday My Prince Will Come · Wynton Kelly
<音楽が流れます、音量に注意>
秋田市で仕事があり、
午前10時前に盛岡を出た。
こんなご時世なので、顔合わせは短時間で終了。
ちよっと街を走る。
秋田では信号の向きが縦だが、何故か違和感がない。
せっかく来たので男鹿半島の方へ行ってみよう。
まずは、寒風山へ。
車で頂上まで行ける。
風が強い。
素晴らしい展望に息を飲む。
黄金色と海と雲。
前にも何度か来ているが、初めて見るような感動。
次は入道崎へ。
久し振りに見る日本海。
半島は雲が厚かった。
空も海も鉛色。
だんだん風も強くなり、雨粒が頬にあたる。
名前も知らない小さな花が、隠れるように咲く。
ますます怪しい空模様。
車へ戻った。
石焼の鯛料理の「美野幸」さんに寄ってみた。
予想はしていたが、今は予約だけ。
オーナーが色々と事情を話をしてくれた。
コロナ禍が長引き、良い鯛の確保ができにくなったそうだ。
飲食店の休業などで需要が減り、
流通が不安定になってしまい漁業関係者も大変らしい。
ため息まじりに話す。
しばらくして、
「収まってきたら予約します。よろしくお願いします。」
振り向くと一匹の猫。
どこからともなく、ゆっくり出てきた。
一瞬、こちらをチラリと見て、
切り株で、せっせと爪とぎ。
盛岡へ向かっているとショートメール。
車を停めてスマホを見ると、
「今夕、どうだ?」
こちらも夕方なら、時間が少し空く。
「了解!」と返事をして出発。
時間的に余裕がある。
もう一か所、寄り道してから帰る事にした。
夕方、盛岡に着いて桜山界隈のとある店で会った。
友達との話は多岐にわたる。
食べながら、
「相変わらず食通だなぁ~」と言うと、
「ここは、どれも美味いんだよ。」と少し誇らしげ。
美味しい料理に心が和む。
とろとろのカツオ、甘く食感もいい帆立。
海老は卵も添えて。
「早く、ゆっくりしたいものだね。」と彼は、時計を見る。
こういうご時世、
17時30分から1時間ほどで解散。
「収まってきたら、ゆっくり吞みたいものだ」
と頷き合って店を出た。