Immortal Movie Music 『 足ながおじさん(Daddy Long Legs) 』 Dream 1956.
<音楽が流れます、音量に注意>
東京オリンピック。
コロナ。
猛暑。
暑い日が続く。
狂った太陽が北国の大地を焦がすようだ。
駐車場の車の中は熱い。
ドアを開けるとむせかえりそうな熱風。
シートに座り、エアコン全開。
なかなか、室内気温は下がらない。
近頃、仕事を置き去りで溜まる一方。
今日は家で映画を見た。
「足ながおじさん」
ミュージカル仕立てで、物語は小気味いいテンポで進む。
所々で歌と踊り。
足ながおじさんと彼に恋するヒロインとのダンスが最高!
見ていている方の心が踊る。
ほぼストーリーは分かっているのに、
ラストシーンに向かうにつれ自分の眼が細くなっていった。
素敵で、ちっとも古くないと思った。
しばらく感動に酔いしれた。
夕方になっても空気は熱い。
エアコンの温度を下げ過ぎていると、
外へ出た時の気だるさ、歩くと身体が重い。
高めに設定すれば、額、首の下に滲む汗。
あの涼し気な虫の声が恋しい。
まずは「明日からは頑張らねば」
そんな決意に必要なのはきっかけ。
まだ、節約してお金をためていないが、
自分に都合のいい理屈をつけた。
「食べてから節約すればいい」(笑)
南大通りの「かわ広」さんへ。
玄関に近づくと、あの鰻のかば焼きの匂い。
鰻重を前にすると暑さを忘れた。
蓋を開けて目に飛び込む狐色と焦げ目。
はやる心を抑えて山椒をふりかける。
大好きな山椒の香りが広がり箸を持つ手に力が入る。
「いただきます!」
ひと切れ、食べてはにんまり。
鰻とご飯を交互に食べる。
残り少なくなって気がついた。
食べる前に写真の許可を聞いたら、
「どうぞ美味しく撮ってくださいね」と快諾。
ひと切れの箸上げ、肝吸いなど一枚も撮っていない。(笑)
まあ、よしとして今日は食べることに専念。
柔らかくタレも甘すぎず、濃すぎず、自分の好みだった。
そして、最後のご飯とひと切れの前に肝吸い。
全てが綺麗に空になる。
軽くなった財布に一瞬うなだれそうになるが、満足が勝っていた。
さあ、帰って明日からのスケジュールの調整だ。