Keith Jarrett - In Your Quiet Place.
<音楽が流れます、音量に注意>
花巻での用事が片付き円万寺へ。
田植えの時期は、水面が広がって屋敷林が島々のように見える。
7月は、緑の海のように。
秋、稲穂が垂れ下がる頃は黄金色の世界が広がる。
四季折々に美しい場所。
この日本の北国らしい風景をしばらく眺めていた。
そして、ランチの時間。
久し振りに向かったのは、花巻の「嘉司屋(かじや)」
創業1904年、明治時代から続く老舗。
花巻で生まれ育った宮沢賢治もよく訪れ「かしわ南蛮」を好んで食べたそうだ。
大天ざるにした。
嘉司屋のそばは、独特の風味があると思っている。
好きな味なので、たいてい注文するのは大盛り。
黙々と食べる。
美味しい。
食べ終わりかけて壁の一枚の絵に眼が止る。
すぐに手をあげて店の人に合図。
「はい、ただいま」
「あの、天むすを一つお願いします」
ほぼ満腹で、テーブルに置かれた天むすを見ていた。
「持ち帰ろうか、食べようか・・・」
もう一度、絵を見た。
「尻尾からいかせていただきます」と書いてある。
手にとった。
そして、尻尾から食べた。(笑)
とても美味しかった。
小上がりで、そば湯を飲んで大満足。
もう十年近く前になるだろうか。
花巻界隈で、何かあると鰻を食べに来た。
しだいに予約制になり、今はやっていないという。
嘉司屋のとても美味しかった鰻を思い出す。
そろそろ鰻が恋しいと思った7月の上旬。