That's All · Mary Louise Knutson
<音楽が流れます、音量に注意>
夕焼けに見とれて街を歩く。
朱に染まる雲。
雲は、流れ続け飽きない。
カメラ片手に思った。
やはり肉眼には敵わない。
ぼちぼち空腹感。
週に一、二度、どうしてもラーメンか蕎麦が食べたくなり、
月に一度は盛岡冷麺が恋しくなる。
「よし、ラーメン食べに行こう!」
「ある風の便り」を思い出した。
確か数年前、民家をリノベーションした居酒屋風の店で、
しばらく空いていた所に、大通りから移転したという「に干し屋 SINCHAN」
ちょっと車で、盛岡の北部の月が丘へ足を伸ばす。
急に腰が軽くなるのは仕事で煮詰まっているせい?
店は夕陽に照らされて。
入ると居酒屋の頃に入った記憶が浮かぶ。
券売機を見て思い出は一度消えた。
「何にしよう?」
初めては、スタンダードに「煮干し醤油」
近頃、あちこちに濃厚系が多くできた。
一方、あっさり系の中華そばの店も健在。
盛岡食いしん爺は、たまに濃厚な汁が欲しくなる。
店は煮干しの匂いが漂う。
注意書きに「香水の方、ご遠慮願います」
なんとなく納得。
スープをひと口。
「ほお~」
見た目よりあっさりしていて深い味わい。
まろやかな煮干しの味。
もう一杯、レンゲですくう。
更にもう一杯。
スープだけでも楽しんでいた。
いよいよ、麺。
もちもちの細麺に絡むスープ。
「ズ、ズズー」が止まらない。
チャーシューも二種で、柔らかく美味しい。
もっと欲しくなる。
メンマは細く切られ、これもいい。
少し、追い煮干しをふりかける。
なかなかイイ感じ。
かなり煮干しにこだわり、いい所を楽しませてくれる。
濃厚すぎず、あっさりし過ぎず美味しかった。
刻々と変わる空のように色んな味に会える時代。
そんな今を楽しみたい。
盛岡の北、青山、月が丘方面に来た時の楽しみが増えた。