Adagio - Johann Sebastian Bach / Alessandro Marcello BWV 974 | Tzvi Erez
<音楽が流れます、音量に注意>
盛岡から寄り道しながら、北へ走って岩手町から東へ2時間ほど。
葛巻町に入った。
いつも静かなまちが賑わっている。
道端、空き家の入口に若い人達も。
「くずまきクラフト市」
聞いた事がある。
車を停めて歩いてみた。
空き家が風格のある構えを取り戻したかのように堂々。
これは寄り道しなくては。
受付で検温し連絡先を記入。
ステッカーを胸に貼った。
古い民家に入ってすぐ、一戸の「一守書店」さんがいた!
地元の歴史や鉄道に詳しく、映画館だつた「萬代館」などを詳しく知る人。
先日、地元の新聞でも見た。
クラフト市の事を説明してもらった。
葛巻の街おこしの一つらしい。
古民家のトイレも催事用に改修されたそうだ。
ほかにも知り合いがいて、久し振りに話ができた。
頑張っているなあ~
なんだか嬉しくなる。
葛巻から八戸や盛岡に出かけにくい昨今、
中学生や高校生もお洒落して集まっていた。
古民家の中や裏の庭も会場。
広い公園や賑わう通りで行われるクラフト市と違って、
自然で、アットホームな空気感。
居心地がいい。
庭にはウッドチップが厚く敷かれ、足の裏に優しい。
Facebookで繋がっていた方とも会えた。
海からも内陸からも峠を越えて来るまち、葛巻。
きっと昔から、
街道沿いに宿場や市が賑わっていたのだろう。
「市」が暮らしに馴染んで見えた。
寄り道は、楽し過ぎ、だいぶ長居してしまった。
まず、腹ごしらえ。
袖山高原のレストハウスに向かった。
まちは暑かったが、千メートルの山の上。
袖を下ろす。
眼下に拡がる牧草地と遥か谷の向こうに牛達。
深呼吸したくなる。
あれ?
鳴き声の先に一羽。
牧場の真ん中辺りの樹の上。
これは何という鳥だろう。
こちらの腹も鳴き出す。
レストハウスで焼肉。
見渡す風景に足りないものがあって、店の人に聞いた。
すると2年ほど前に風力発電の風車3基が撤去されたとの事。
古くなり試行的な役割を終えた。
今、葛巻では何十基も風車が設置され、発電している。
自然エネルギーを大切にしている町でもある。
肉はとても柔らかい。
牛の匂いも薄く、ミルキーな感じすら。
説明書きを読んでみた。
「くずまき高原黒牛」
「ホルスタインと黒毛和牛のかけあわせ一代交配種。
肉のうまみ成分が豊富」
と書いてあった。
近頃、癖になっている「勝手に焼き肉丼」
子どもの頃から、肉を食べれば、ご飯がすすむ。
かっこみたい衝動を抑えて、よく噛む。
旨味が、じわじわと広がる。
美味しいランチと出逢い。
充実のひと時。
さて、道半ば、先を目指そう。