Benny Golson – Yesterdays
<音楽が流れます、音量に注意>
先週の金曜、雨。
盛岡から花巻に向かった。
「やぶ屋」で恒例のランチミーティング。
傘が役に立たない嵐。
駐車場から玄関に向かう間に濡れてしまった。
会う人は花巻の散歩マガジン「マチココ」の編集者の北山氏。
北山氏は、高校の後輩。
盛岡の会社に努めた後、今は花巻に腰を据えて活躍中。
私の両親が花巻に居を構え、
この街の高校生に入学。
多感な時代を過ごし、同級生も多い。
思春期の酸いも甘いも共にした友達と今も吞む。
コロナ禍で少しご無沙汰。
ところで、「やぶ屋」に来た記憶を辿るが出てこない。
たしか、二十数年前に親戚が泊りに来た夏、
わんこ蕎麦を食べに来た。
「ブログ的には、これでしょう!」と北山氏。
お薦めの「賢治セット」に半ライスを追加。
天ぷら蕎麦に三ツ矢サイダー。
今から百年近く遡る。
宮沢賢治が花巻での教師時代、生徒たちに振舞ったのが「天ぷらそば」と「サイダー」
「いつぱいやろう」と言ったらしい。
北山氏は、カツ丼のセット。
彼は、けっこうなボリュームでも平然と。
ただ、今日は腰を痛め、
「立つ時が辛くて・・・」と力のない笑顔。
食べる速度は若者並み。
蕎麦は、優しい味で喉越しがよく美味しい。
食後の炭酸には少し抵抗があり、グラスを追加して乾杯!
いよいよミーティング。
マチココの6月号の特集は、後輩の女子高生が企画。
編集作業を横目で見ていたが、刷り上りが待ち遠しい。
色々と話してランチミーティングは終了。
ゴオーゴオ―と止まない風雨に友達との約束を延期し、盛岡へ。
早めに戻り、明日の準備をすることにした。
道すがら思う。
「賢治とJAZZは、どうなんだろう?」
彼は、音楽好きで、クラッシックに留まる人ではないはずだ。
少し調べた。
様々な作品の中に、
1924年(大正13年)「ポランの広場」にジャズという言葉が登場し、
その後、同人誌「銅鐸」7月号に「ジャズ夏のはなしです」を寄稿している。
ジャズや洋楽が日本に上陸して早々に出逢っていたようだ。
いつか追いかけてみたい。
「ジャズ夏のはなしです」
たった10文字で、心掴まれた。
夏の夜に流れるJAZZが聞こえてきそう。
今も賢治の言葉は色褪せない。
令和の今、むしろ輝きを増し、新鮮に聞こえて仕方がない。
旺盛な好奇心の源は何だったのか?
彼の足跡や偉大さより、人としての感性がとても好きだ。
あれ~
明日の準備を置き去りのまま、午前2時過ぎ。
仕方がない、もう寝よう、凡人は睡魔に勝てやしない。