What a Difference a Day Makes - Dinah Washington (cover by Arpi Alto)
<音楽が流れます、音量に注意>
西和賀に出かけて最後に寄った「ネビラキカフェ」
冬の間は閉めているが、新緑の季節から晩秋まで営業。
今年も始まっていた。
ひとり家族が増えたオーナー夫妻。
オーナーの背中で赤ちゃんが寝ていた。
「裏の席が空いていますよ」
「はい、もちろん」と答えた。
オーダーをして裏へ。
風の通り道を抜ける。
視界いっぱいに広がる錦秋湖。
ウッドデッキに可愛らしい椅子とテーブル。
今年、初めての素晴らしい景色。
ため息が一つ二つ。
夕方なので、ほぼ夕飯。
カタスミのベーグル。
車にも4個入を積んである。
もちっとした食感。
噛んでいるとじわじわと甘味。
それに西和賀産の蜂蜜。
言うことなし。
佐草ブラウンスイス牧場のソーセージ。
肉の旨味たっぷり。
ブラウンスイスは、乳牛であり肉牛でもある。
日本でも希少種だそうだ。
独特のミルキーな味わい。
西わらびも添えて。
南部小麦を使ったチーズケーキ。
どれもこれも美味しい。
あっという間にたいらげた。
カップを持つとソーサーに若葉が一枚。
2か月前まで、
家々の1階を埋め尽くすほどに積もった雪。
溶けて湖に。
まるで地球の魔法のよう。
今日は少し風があり、さざ波。
水が自ら波打っているようだ。
まるで見知らぬ国に来ている気分。
日が傾き、刻々と変化する。
数秒前の光景は一瞬ごとに過ぎ去り、もう戻らない。
西和賀の春の風と光を楽しんだ半日。
とても贅沢なひと時だった。
「ネビラキ」とは、
雪国に春が近づくと樹々の根元の周りから雪が溶けだし、
土が見えてくる。
西和賀の春は、いよいよ動き出す雰囲気。
さて、盛岡へ帰ろう。
西和賀町川尻40−57−8
ほっとゆだ駅から徒歩2分