めぐり逢い アンドレ・ギャニオン
<音楽が流れます、音量に注意>
右肩を擦ると硬い。
パソコンの前から離れて窓際に。
外は小雨。
伸びの一つ二つ。
傘とジャンパーを持った。
気ままにハンドルをきる。
フロントガラスを時々横切るワイパー。
雫石の「松ぼっくり」の大きな看板。
雨の日は人もまばら。
誰もいないウッドデッキにブランコ。
若葉は、伸び伸びと。
小さな産直の隣ではテントを畳み始め、
引き上げようとしていた帽子のお爺さん。
近寄るとニコリ。
岩魚の塩焼きを2匹。
盗森(ぬすともり)で、岩魚を飼っている。
岩手山麓の豊かな伏流水を使うと聞いた。
宮沢賢治の「注文の多い料理店」の「狼森と笊森、盗森」の話
小岩井農場の北、岩手山の麓に黒い松の森や野原が広がり、
四つの森があった。
いちばん南が狼森(おいのもり)、その次が笊森(ざるもり)、
次に黒坂森、北のはずれは盗森(ぬすともり)。
四人の、百姓たちが、なたや鍬、武器なども持って、
森に囲まれた野原にやって来た。
みんな刀もさしていた。
先頭が、皆に「いい所だろう」と言う。
森は近いし綺麗な水も湧いていた。
「畑を起こしていいか!」
と皆で周りの森に聞く。
「いいぞお」
「家建ててもいいかぁ~」
「火を焚いてもいいかぁ~」
「少し木をもらっていいかぁ~」
森は「いいぞお」と答える。
それを聞いて仕事を始めた。
その後、何度も事件が起こるが、
「森と話して解決していく」そんな話だと思っている。
自然と人間が共存する話なのだろう。
今こそ宮沢賢治の世界が大切な気がした。
「松ぼっくり」のジェラート
キャラメルナッツ。
滑らかでミルクのコクを感じる。
時々、あたるナッツのいい感触。
これからの季節、
松ぼっくりの裏の林で食べるのもいい。
本物そっくりの動物の人形が草陰にいて、
初めての人はたいてい驚く。
鹿、うさぎ、リスやチンパンジーも。
「ん?」
アイスクリームとジェラートの違いって何だろう?
ググルとアイスクリーム」は、
乳脂肪分8%以上のものを言い、
ジェラートは乳脂肪分が5〜8%程度らしい。
アイスクリームの方が乳脂肪分が濃いのかな?
しかし、世の中のことは何でも調べられる。
もし、賢治がこの時代にいたら、
歩きながらスマホで検索したのだろうか。
いやいや、やはり本が似合う。
なんの脈絡もなく、
あれやこれやと思う小雨の日。